なぜ私が通級担当に?──学級担任から通級担当までの道のり

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こんにちは、ねこもみじです。
通級担当として、10年以上・100人以上を指導してきました。
その経験を、現場で頑張っている・悩んでいる通級の先生方に少しでも還元できたらと思っています。

さて今回は、学級担任にやりがいを感じていた私がなぜ通級担当になったのか、についてお話します。
実は私、通級担当になる前は、「通級って何をする役割なのか、よく分からない…」と思っていました。

でも、20年以上の教員経験の中で、学級担任 → 特別支援教育コーディネーター → 通級担当と立場を変えてきたことで、今では通級の役割の重要性をとても強く感じています。
今回は、その道のり=私が通級担当になるまでを3つのフェーズでお話しします。
あわせて、役割を変える過程での背景や、当時の心の変化もお伝えします。


👨‍🏫 フェーズ1「学級担任」— 子どもと向き合い続けた日々

教員としてのスタートは学級担任からでした。
おそらく、多くの先生方もそうですよね?

毎日、子どもたちの笑顔や泣き顔、成長の瞬間を間近で見ながら、授業や生活指導に全力を注ぐ日々。
特に、3年目までは本当にがむしゃらでした。

良いと聞いた教材や指導法はすぐに取り入れ、実践しまくっていました。
それでも、上手くいかないことばかり…。ただただ毎日をやり過ごすことで精一杯。

今思い返せば、とても苦しい日々だったけど、こうした試行錯誤が一人ひとりの性格や学び方の違いに気づくきっかけでした。
「どうすればもっとこの子を伸ばせるのか?」と考え続けたことが、私の特別支援教育の基礎になりました。

📋 学級担任歴

  • 1〜6年生の全学年を担任
  • 特別支援学級(知的)の担任

🏫 フェーズ2「特別支援教育コーディネーター」— 学校全体を見渡す立場に

異動して3年目、特別支援教育コーディネーターを任されました。
それまでは主に体育的行事とか特別活動とかを担当していましたから、けっこうな転身だったと思います💦

ただ、今振り返ると、両者には共通点もありました。
それは「学級や学年を越えて、学校を見渡し、動かす」ということです。

体育的行事や特別活動は「全体・一斉指導の視点」、コーディネーターは「個に応じた指導の視点」。
アプローチ方法は異なっても、この経験は確実に活きました。

特別支援教育コーディネーターの大きな役割の1つとして、学校全体を見渡して担任や保護者と連携しながら支援方針を決定・調整することがあります。
ここで私は、「学校全体で支える仕組み」と「一人ひとりに合わせた支援の大切さ」を強く学びました。

🧩 フェーズ3「通級との出会い」— 個別指導の重要性と可能性を知る

当時の学校でも、異動前の学校でも通級の先生はおられました。
「自校通級」ではなく、「巡回指導」という形態で。(※こういった用語については今後解説予定)

しかし当時の私は、正直こう思っていました。
「この先生、何してるんやろ?仕事してんのかな…。1人だけを指導するとか、余裕やん」(※今思えば、ずいぶん傲慢でした💦)

私が担任していた学級にも、通級を利用している児童が毎年いました。
楽しそうに通級へ行き、楽しそうに戻ってくる姿を見て、「通級では何をしているんだろう?」と興味が湧いていたのも事実です。

ちょうどその頃、私は学級での全体指導の限界を感じ始めていました。
「どう頑張っても、学級全員の力を一律に高めることは難しい」…。
子ども達の限界という意味も、私の指導力の限界という意味も、両方を含んでいます。

だからこそ、「個」に応じた指導で力を伸ばす通級に惹かれたのだと思います。
そんな折、管理職から「通級担当をやってみないか?」と声がかかりました。

私の返事は、「はい。やってみたいです」。
…とかっこよく書きましたが、ここから大変な日々が始まります。

📝 まとめ — すべての経験が今につながっている

こうして私は、通級担当としての道を歩み始めました。

学級担任で得た「子ども全体を見る視点」、特別支援教育コーディネーターとして培った「学校全体を見る視点」、そして通級担当の「個を見る視点」。

この3つの経験が、今の私の支援の土台になっています。
学級を動かす力、学校全体を巻き込む力、そして1人の子どもに深く向き合う力。

複数の視点を持てたからこそ、私は「子どもにとってどうなのか」を基準に、現場で日々の支援を行ってこられたのだと思います。

次回予告:通級担当になって直面した戸惑いや課題、そしてそれをどう乗り越えたのかをお話しします。

一緒に頑張っていきましょう。

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