避けては通れない!?通級担当がぶつかる「5つ」の壁【役割・指導・教材・保護者・メンタル】|通級ラボ

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こんにちは。
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です。

今回のテーマはこれです。

通級担当がぶつかる「5つ」の壁とは何か?

「壁? なんだそりゃ?」と思った方もいると思います。
言い換えると、「ハードル」とか「悩み」とか「課題」とかになりますね。
通級担当をしているあなたには、何かしら「悩み」=「壁」があると思います。

本記事を読むことで、

これまで悩んでいた壁(悩み)の内容や、これからぶつかるであろう壁(悩み)の内容

を知れます。

通級担当として現場で頑張っているあなた。
あなたの悩みは、必ずこの5つのうちのどれかに当てはまりますよ。

本題に入る前に、まずは私の場合の話を。

私の場合、通級担当になるタイミングと異動のタイミングが同時でした。
異動ってだけで結構大変ですよね?

  • 人間関係が変わる
  • 役割が変わる
  • 職員室の座席や教室の場所が変わる
  • 学校の決まりなどのルールが変わる
  • 通勤ルートや通勤時間が変わる

ざっと考えただけでもいろいろと変わります。
これは結構、いや、かなりのストレスです。
私の場合、この異動ストレスに加えて「初めての通級担当ストレス」も加わったわけです。

きつい!しんどい!訳が分からない!

という日々が続き、特に最初の1〜2ヶ月は記憶がありません(笑)
場合によっては、こんな壁もあるかもしれません。

異動と通級担当のタイミングが同じ。
誰にでも当てはまる壁ではないので、これは壁0としておきましょう。

まずぶつかる壁、それは

通級担当としての役割・振る舞いが難しい

ということです。

担任としてこれまでキャリアを積んできたあなた。
もしかしたら、こんな状態かもしれませんね。

  • いろいろな校務分掌を任され、一通りとは言えないまでもある程度学校のことは分かる
  • 職員室での同僚の会話や管理職の会話などを聞いていても、「あれはこうすればいいな」とか「あの時はこうしたな」など、大体はイメージできる
  • 職員室でもある程度の発言権を持てるようになり、ある程度自分の裁量でやれることも増えている

仕事をしていた「楽しい!」「やりがいがある!」と感じられることも多く、自信も深まっていることでしょう。
でも、です。
でも、通級担当になったらそのような自信はきっと打ち砕かれます(笑)
なぜなら、何をやったらいいのか分からない・何かをやるにしてもどこまで関わったらいいか分からないからです。

学級担任と通級担当の役割や立場は、全く違います。

具体的にあなたに質問してみますね。通級担当としてあなたは、

  • 一日どう過ごしますか?
  • 45分間の指導で、何をどんな風に指導しますか?
  • 空き時間は何をしますか?
  • 給食や掃除時間はどうしますか?
  • 比較的自由に動きやすい身として、同僚をどこまで手伝いますか?

どうですか、パッと答えられますか? 少し考え込む内容がきっとあったのでは?
実際の指導でも、同僚との関わりでも、職員室でも、迷う場面がすごくあるんです。

通級担当としての役割・振る舞いが難しい
これが壁1です。

次の壁は、

②一人ひとりの子どもへの指導が難しい

ということです。

これ、通級担当しているあなたにはめっちゃ分かってもらえるんじゃないかと。
難しいですよね。 というか、めっちゃめちゃ難しいですよね。

目の前のその子への指導は、通級担当の最も大事な役割です。
これができないと、通級担当としてちょっと…と周りに思われかねません。

なのに、「何をどんな風に教えればいいのかを誰からも教わってない!」とか「教われる人も周りにいない!」と叫びたくなる人が多くいるんじゃないかと思います。
実際の現場では、

  • チャイムが鳴り、子どもが来る。「え!?何を指導しよう…」
  • なんとか指導をやり終え、ちょっと一息ついているとチャイムが鳴り、次の子どもが来る。「え!?もう!? 何を指導しよう…」
  • バタバタしている様子や焦りは子どもにはバレバレ。ちょっと冷めた目で見られる。
  • なんとか指導をやり終えたけど、またチャイムが鳴り…。
  • 以下、繰り返し(笑)

時間に追われる焦り
目の前のこの子に何もしてあげられていないという自責
「私、何やってるんだろう…」という無力感
きっとあたなも同じような思いを抱いているはず。

一人ひとりの特性や個性、発達や年齢に合わせた指導が難しい。
これが、壁2です。

こんな壁もあります。それは、

③どんな教材を選べばいいのか、どう活用すればいいのかが難しい

ということです。

  • 研修に参加した時、「このゲーム、楽しいですよ」と教材を紹介してもらった
  • 自分で検索して、「子どもが食いついてくる」と書いてあった教材も買ってみた
  • 特別支援学級の先生に教えてもらった本も買って読んでみた
  • そして、それらを実際に試してもみた

でも…
なんか上手くいかない。
いや、確かに子どもは楽しんでいて、その時は盛り上がった。
それは事実。
なんだけど、なんかモヤモヤしてて…
確かに盛り上がったけど、結局この子の何を伸ばせたんだろう?
楽しいだけで終わっているような…。

あなたにはこんな経験ありませんか? ありますよね? いや、きっとあるはずです(笑)

「知っている」ことと「目の前のその子に合わせて活用する」ことは、完全に別物です。

通級には、教科書はありません。
ここが難しいポイントでもあり、やりがいのあるポイントでもあります。

どんな教材を選んで、どうアレンジして効果的に活用するかが難しい。
これが、壁3です。

まだ壁はあります。それは、

保護者と信頼関係を築き、同じ方向を向いて支援することが難しい

ことです。

担任をしている時も保護者との関係性は大切です。
でも通級担当として、保護者と信頼関係を築くことはもっと大切です。
なぜなら、保護者と信頼関係を築くことで、家庭での支援が増え、結果的に学級でたくさん変化が見られるからです。

保護者と信頼関係を築くことは、ただでさえ大変です。
さらに通級担当はその子に特化した指導を行いますから、保護者への説明責任みたいなプレッシャーもかかってきます。
これは結構ストレスです。
なんですが、その子の特性や困難さを把握し、それらに対する指導を説明し、学級での変化を共有することができれば、保護者との信頼関係はものすごく強くなります。

ほんとです。
だけど、その信頼関係をどのように築けばいいのかが分からないんですよね。

保護者と信頼関係を築き、同じ方向を向いて支援することが難しい。
これが、壁4です。

さて、最後の壁です。それは、

自分のやる気やモチベーションを保ち続けることが難しい

ことです。

学級は集団ですので、いろいろな子がいて、日々いろいろなことが起こり、変化に富んでいます。
もちろん楽しいことばかりではありませんが、変化があって楽しいことは事実ですよね。
では、通級はどうか?

逆です(笑)

通級は個別指導で1対1。
いろいろな特性がある子はいるけれど、毎時間いろいろなことが起こるわけではなく、特に変化はない。
むしろ何も変化がないとか、悪化している気がすることもめずらしくない。

職員室に戻れば、通級に来ている子たちの話題が出ている。
別に悪口とかではないんだけど、なんだか自分が責められているような気持ちになる…。
こういう毎日なわけです。

通級担当は、独特な立場で・難しい仕事内容なのに評価されにくいんです。

だから、気持ちが沈むことが多くなる。
通級担当を続ければ続けるほど、しんどい気持ちが少しずつ蓄積していく。

自分自身のメンタルを良好に保つことが難しい。
これが、壁5です。

今回は、通級担当がぶつかる「5つ」の壁についてお話しました。
これら5つの壁は、私が通級担当を続ける中で現場で実際に経験したリアルな壁=課題です。
通級担当として現場で頑張っているあなたには、きっと共感できる部分があったはず。

でも壁=課題は人によってやり方や時間のかかり方は違えど、乗り越えたり解決できたりします。

だから、あなたもきっと大丈夫。

このブログでは、どうやって乗り越えていくのかやどんな教材・ツールを使って解決していくのかについて伝えていきます。
あなたの伴走者になりますよ。

一緒に頑張っていきましょう。

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