WISC・VCI「類似」が低い子への通級指導|概念理解を深める指導の工夫

WISCを活かした指導

こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂

最近さ、嫌なことがあってさ…。
職場のお局様(軍団)がさ、みんなが集まるような会でさ、ある人を口撃してさ…。
まぁ、言ってる内容はごもっともだし、露骨に叱責するとか、そういう感じではないんだけどさ…。
何でみんなが集まる場で言うんだろうって。
至らない点ってあなたにもあるでしょ?
至らない点があったら、個別にそっとアドバイスしたらいいんじゃないかと。
みんなが集まる場で言う=公開処刑的なニュアンスが含まれる。
何であの場で言うなのかなーって。
目的は何なのかなーって。
口撃や嫌味ってさ、自分が言われてるわけではないのに人が言われてるのを見聞きするだけで心がずーん…って沈んでいく。
分かる?
・・・・・。
え?
分からない?
そんなこと言わずに、そうだよね〜って言って笑!

真面目な話、こういう気持ちを通級に来てる子達は感じることが多いんだろうなって思った。
誰かが叱責されているのを見聞きして、心が沈んでいくとか。
自分に言われているような気になって、泣き出してしまうとか。
教室にいにくくなったり学校に行きにくくなったりとか。

「社会に出たらいろんな人がいるし、そういう嫌味言ってくる人もいるよ。上手く流せるようになろう」みたいなアドバイスはあるんだろうけども。
それができたら苦労しねーよって。
そもそも嫌味言う方がよくないだろって。
自分がこういう体験をし、心が沈む反応が出ることで、正直しんどい。
でもこのしんどさをポジティブに捉えて、通級に来る子達のしんどさ理解につなげられたら。
それはそれでいいのかもしれない。
こんなことを思いました。

と、いうわけで!
今回のテーマはこれ‼️

通級で実際にどう指導する? 〜VCI(言語理解)の【類似編】〜

冒頭の話とテーマ、全然関係ないやん!!
っていうツッコミ・批判は聞き流す〜笑(※聞き流すスキル発動笑)

本記事を読むことで、

通級で実際にどう指導すればいいか?【類似編】

が分かります。

実際の指導場面のイメージを少しでも持ってもらえたり、ニュアンスを感じてもらえたら嬉しいです😀

この記事ではVCI「類似」が低い子への指導を解説します。
VCI全体の考え方はまとめ記事、「単語」の指導はこちらをご覧ください。

使用する教材の紹介

使う教材は、以前の記事で紹介したこちらです。

実際の指導のやりとり

では、私の実際の指導場面を覗いてみましょう🫣‼️

私

次は何の勉強?

子ども
子ども

”言葉”。

私

よし!
じゃあ、やってみよう。

分からない所があったら質問してね。
どうぞ。
※A4プリントを1枚出す。

VCI「類似」の通級指導で使用する教材の写真
子ども
子ども

※書く。
できました。

私

いいね〜。
「いすは果物の仲間ですか?」

子ども
子ども

いいえ。

私

「金魚は魚の仲間ですか?」

子ども
子ども

はい。

私

「ペンギンは食器の仲間ですか?」

子ども
子ども

いいえ。

私

全部合ってるや〜ん!すごい!
ちなみに、ペンギンって何の仲間か知ってる?

子ども
子ども

鳥!

私

えぇっ!?何で知ってんの!?すごっ!!
よし、じゃあ次はこれだ!

※2枚目のプリントを出す。

VCI「類似」の指導場面で子どもが教材に取り組む様子のスクリーンショット
子ども
子ども

※書く。
できました。

私

「人参は動物の仲間ですか?」

子ども
子ども

いいえ。

私

動物やったらこわいよな〜笑

子ども
子ども

笑笑

私

「りんごは果物の仲間ですか?」

子ども
子ども

はい。

私

※最後の問題まで繰り返す。

すごーい!
やるやーん!
できるようになってきたね!
じゃ、ちょっとレベル上がるよ〜できるかな〜?

※3枚目を出す。

VCI「類似」の通級指導における子どもの回答例と教材活用の様子
子ども
子ども

※書く。

私

この子の場合、この難易度は間違う可能性がある。
全部書かせてから尋ねたら、直しが発生するかも。
直しの負荷をかけるよりも、「できた!簡単!」という満足感の方がこの子には大事。
だから、問題ごとに区切って尋ねよう。
よし、①の3個を書き終わったら確認しよう。

私

おっ、①番できたね!
「動物はどれですか?」

子ども
子ども

「牛、さる、ねこ」。

私

えぇやーん、その調子?
やり方分かった?

子ども
子ども

うん。

私

じゃあ、②番どうぞ!

子ども
子ども

※書く。

私

もう②番できたん!?
「果物はどれですか?」

子ども
子ども

「りんご、トマト、バナナ」。

私

おしいっ!
どれが違うと思う?

子ども
子ども

うーん…トマト…?

私

その通り!
トマトって…?

子ども
子ども

あー、野菜か!

私

やんなー!
ということは、果物は…?

子ども
子ども

いちご!

私

正解!
自分で気付けるって賢いな〜。賢くなかったら、自分では気付けへんで〜。

じゃ、③番どうぞ!

※以下、最後までくり返し。

私

オッケー!!
終わり!

次は何の勉強かな?

実際の指導はこんな感じ。
イメージやニュアンスは少しでも伝わりましたか?

VCI(言語理解)の「類似」が低い子は、イメージが広がりにくいんですね。
だから、イメージを広げていく教材で指導します。
当たり前やけど笑

で、長年の経験から私が選りすぐった教材は、多くの通級担当にとって「最大公約数」的な教材になり得ると考えています。
そしてこれらの教材は、良い教材なのでこういうメリットがあります。

それは、

余計な説明・指示をする必要がない

ということです。

実際の指導での私は、ほとんど、というか全然説明してません
良ければ上にスクロールして、再度私の指導を見返してみてください。

そして、今のあなたの指導と比較してみてください。
もちろん、私の指導が「正解」とか「優れている」とか「真似しなさい」とか、そういうことでは全くないですよ。
そういう風に読まないで・捉えないでくださいね。
ただ、長年通級担当をしている私の実際の指導の様子は、少なからずあなたの参考にはなると自負しています。

子どもの活動が増える仕組み

余計な説明・指示を減らしていくと、反比例して子どもの活動・反応が増えます。
子どもの活動・反応が増えると、困難さの改善につながります。
困難さが改善していくと、通級での指導の結果=学級適応が見られてきます。

えぇことばっかりや笑

そして良い教材というのは、余計な説明・指示をする必要がありません。
今後も良い教材を紹介していきますね✨

Q. VCI「類似」が低い子にはどんな指導が効果的?

言葉の共通点や違いを見つける活動を通じて、概念理解を深める指導が効果的です。
具体的な教材を使いながら、子どもが自分で考え、言葉にする機会を多く設けることがポイントです。

Q. 通級で使う「良い教材」の条件とは?

余計な説明や指示がいらない教材が「良い教材」です。
子どもが教材を見ただけでやることがわかり、自然と活動量が増える仕組みになっていることが重要です。
教師の説明が多い教材は子どもの活動時間を奪います。

Q. 類似が低い子の日常での困りごとは?

物事の共通点や関係性を理解することが苦手なため、「なぞなぞ」や「たとえ話」が理解しにくい、カテゴリー分けが苦手、抽象的な概念の理解に時間がかかるなどの困りごとが見られます。

今回は、VCI(言語理解)の「類似」が低い子への、通級での実際の指導場面をお見せしました。

「類似」が低い子には、イメージを広げていく教材で指導します。
そして、良い教材の条件は「余計な説明・指示がいらない」こと。
子どもが教材を見ただけでやることが分かる、そんな教材が理想的です。

余計な説明・指示を減らしていくと、反比例して子どもの活動・反応が増える。
それが困難さの改善につながり、学級適応という形で現れてきます。
えぇことばっかりや笑

大丈夫!
一緒に頑張っていきましょう😊

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