こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂
いや〜、記事更新がなかなか進んでおらず申し訳ないっ💦
1つだけ言い訳をさせてほしい…。
異動したんだよ、今年度。
教員であるあなただったら分かるでしょう?
異動したての新年度4月のあの忙しさ・慌ただしさ。
私の場合、通級で指導する約20人の子ども達の情報を1から集めないといけない。
検査結果とか所見とか個別の教育支援計画とかいろいろぜーんぶ読んで、1人1人ぜーんぶ指導内容を組立てて、1人1人ぜーんぶ印刷とかして準備する。
そして、実際に顔合わせして指導してみて、修正していかないといけない。
この作業を4月にしてたんだよ。
もしかしたら、あなたも同じような作業をしていたのかもしれないけど。
なーのーでっ、なかなか記事を書く時間がなかったんだよ。
という言い訳コーナーでした笑
というわけでっ、今回のテーマはこれっ!
自立活動って何? 〜”通級指導における”自立活動とは?〜
本記事を読むことで、
通級指導における自立活動の本質
が分かります。
「自立活動って言葉はよく聞くけど、結局何をすればいいの?」
「通級指導の時間は自立活動を扱うって聞いたけど、6区分27項目をどう使い分けるの?」
こんな疑問、あるでしょう?
正直に言うと、私も昔はそうでした。
研修で「自立活動の6区分27項目に基づいて指導目標を設定してください」と言われても、最初は何のことかさっぱり分からず、ガイドブックを開いては閉じてを繰り返していました。
だからこの記事では、自立活動の基礎から通級指導における自立活動とは何かまで、私の10年以上の現場経験から「これが本質だ」と腑に落ちたポイントを、できるだけ平易な言葉でお伝えします。
本記事を読むことで、
- 自立活動が何のためにあるのか、そもそも論が分かる
- 6区分27項目の全体像と、覚え方のコツが分かる
- 通級指導の場面で、どの項目をどう選んで指導するかのイメージが持てる
そんな状態を目指して書きました。
自立活動とは?まずは定義から
自立活動とは、簡単に言うと「障害による学習上または生活上の困難を、子ども自身が主体的に改善・克服していくための指導」です。
…はい、もう離脱したくなるよね笑
私も書いてて楽しくないよ🤣
でもまぁ、定義はほんと大事だから。
特別支援学校学習指導要領を見てみよう!
個々の児童又は生徒が自立を目指し、障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識、技能、態度及び習慣を養い、もって心身の調和的発達の基盤を培う。
キーワードは「主体的に改善・克服」です。
大人が「これをやらせる」のではなく、子ども自身が「これは自分の課題だ」と気づき、向き合っていく力を育てる、という思想がベースにあるわけですね。
私が最も大切にしている「主体性」。
これはもうほんとにほんとにほんとに大事だね。
”通級指導における”自立活動の位置付け
通級による指導の時間は、原則として「自立活動」を中心に行うことと定められています。
これ、どういうことか分かってますか?
具体的に言いますね。
つまり、通級指導の時間に「漢字ドリルをひたすらやらせる」とか「算数の計算プリントだけさせる」とか「休んでいた時のテストをまとめてさせる」いうのは違うってことです。
大事なことだし、まだまだまだまだ誤解が多い部分やから、もう一度言いますよ。
通級指導では、学力補充がメインではない!!
ややこしいよねぇ。
ややこしさを生み出した背景の一つには、「教科の内容に関連した指導を行うことは可能」って文言があるでしょう。
一例を挙げますよ。
例えば「漢字を覚えるのが苦手」を通級で指導する場合、ただ漢字ドリルを反復させるのではなく、
- 視覚認知に弱さがあるなら、視覚的な手がかりを工夫する(→「環境の把握」の区分)
- 覚えた・書けたという成功体験で意欲を高める(→「心理的な安定」の区分)
- 自分に合った覚え方を子ども自身が見つける(→「人間関係の形成」「コミュニケーション」の区分)
といったように、自立活動の区分・項目に紐づけて指導をデザインするわけ。
ってまぁ、こうやって書きながら感じてることなんだけど、これを伝えるのが難しいのよ…笑
とはいえ、”通級指導における”自立活動って何ですか?
に対する私の解釈は明確に書きます。
それは…
学ぶための運動面・行動面・認知面・意欲などの土台を整える
これだと思う。
学力補充じゃない。
その子が何に学級で何に困っていて、どんな指導をすれば学級適応が高まるのか。
学級適応のため・学級適応につながる自立活動の指導ができる。
これこそが、”通級指導における”自立活動の本質だと思います。
自立活動の6区分27項目【一覧表】
自立活動は6つの区分に分かれており、その下に合計27の項目があります。
まずは全体像。
| 区分 | 項目数 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 1. 健康の保持 | 5 | 生活リズム、病気の理解、健康状態の管理など |
| 2. 心理的な安定 | 3 | 情緒の安定、状況の理解と変化への対応、障害の受容など |
| 3. 人間関係の形成 | 4 | 他者の気持ちの理解、自己理解、集団参加など |
| 4. 環境の把握 | 5 | 感覚の活用、認知や行動の手掛かり、空間や時間の概念など |
| 5. 身体の動き | 5 | 姿勢保持、動作の基本技能、用具の操作など |
| 6. コミュニケーション | 5 | 言語の受容と表出、他者との意思伝達、状況に応じた手段など |
SLD・ADHD・ASDなどの発達障害が通級対象であれば、「2. 心理的な安定」「3. 人間関係の形成」「4. 環境の把握」「6. コミュニケーション」の区分が特に関わってきます。
区分1つ1つに対して詳しく書こうと思ったけど、詳しくは検索したらいーっぱい出てくるから、ここは省くわ笑
現場での「あるある」:自立活動の項目はどう選ぶ?
で、自立活動の一覧表を見たら最初はこう思ってしまうわけです。
「27項目を全部を指導しないといけないの?」
…。
無理です笑
だから、全てを頭に入れる必要はありません。
10年以上やってきて、私は未だに全部言えません💦
私が現場で実感していること。
それは、全部覚える必要は全くない、ということ笑
その都度、「子どもの困りごとから逆算して、その解決に必要な区分・項目を見ながら選ぶ」。
これが正解でしょうね。
具体例で考えてみましょう。
ケース1:友達との関わりがうまくいかないAさん(ASD傾向)
「相手の気持ちを汲み取れずトラブルになる」という困りごとがあるAさん。
このケースなら、メインで扱う区分・項目は次のようになります。
- 3-(2)「他者の意図や感情の理解」
→ 表情カード、ロールプレイなどで気持ちの読み取りを学ぶ - 3-(3)「自己の理解と行動の調整」
→ 自分のイライラに気づき、クールダウンの方法を選ぶ - 6-(5)「状況に応じたコミュニケーション」
→ 場面ごとの言い方の引き出しを増やす
ケース2:板書を写すのが極端に苦手なBさん(SLD傾向)
「黒板を見て、ノートに書き写す」が極端に時間がかかるBさん。
WISC等の検査で視覚認知やワーキングメモリの弱さが見つかっているケースです。
- 4-(2)「感覚や認知の特性についての理解と対応」
→ 自分の認知特性を本人が理解し、合った方略を選べるようにする - 4-(3)「感覚の補助及び代行手段の活用」
→ タブレット撮影やマス目の工夫など合理的配慮の活用 - 2-(3)「困難を改善・克服する意欲」
→ 「自分には方法がある」という成功体験で意欲を保つ
ポイントは、1人の子に対して複数の区分・項目を組み合わせることです。
「この子の指導は3区分のみ」みたいに区分を絞りすぎることも、「全部やらなきゃ!」みたいに考えること、その子の困難さの改善につながりません。
10年やって気づいた、自立活動の本質
最後に、私が10年以上通級担当をやってきて辿り着いた、自立活動の本質的な捉え方をお伝えします。
自立活動の指導は、「子どもが大人になった時に、自分で自分を助ける力」を育てる営み。
これだと思う。
そして、”通級指導における”自立活動の本質。
それは、
学ぶための運動面・行動面・認知面・意欲などの土台を整える
これだと思う。
特に、小学生は。
小学生にうちに運動面・行動面・認知面・意欲を支えられた子たちの中で、二次障害になってしまったり不登校になったりした子に私はまだ出会ったことがない。
(※不登校が悪い、と言っているわけではありません。あくまでも例として)
通級指導における自立活動では、そのくらい運動面・行動面・認知面・意欲などの土台を整えることが大事だと言い切れます。
区分・項目は、そのために便利な「整理棚」にすぎない。
27項目を覚えることが目的ではなく、目の前の子の困りごとと、その子が将来困らないために必要な力を、自立活動の枠組みを使って構造化する。
これが本来の使い方です。
区分・項目は、単なる道具だから。
だから、あなたに伝えたいのは「27項目を完璧に覚えてから指導する」のではなく、「目の前の子の様子をよく見て、困りごとに名前をつける(=区分・項目に紐づける)練習を積み重ねる」ことです。
これを繰り返していくと、区分・項目という道具を上手に扱えるようになっていきますよ。
まとめ
- 自立活動とは「障害による困難を子ども自身が主体的に改善・克服する力」を育てる指導
- 通級指導の時間は学力補充ではない。自立活動を中心に行う
- 区分は6つ・項目は27。便利な道具
- 区分・項目は「子どもの困りごとから逆算」して選ぶのが現場の正解
- ”通級指導における”自立活動は、運動面・行動面・認知面・意欲などの土台を整える
自立活動は、通級指導の中核となる考え方。
最初は難しく感じても、子どもと向き合う中で必ず「これがあの項目か!」と腑に落ちる瞬間が必ず来ます。
ほんとだよ笑
一緒に頑張っていきましょう😊
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