こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂
前回、こんなことを言いました。
「積木模様」と「パズル」って、似てるようで使うアプローチが微妙に違うんですよ〜!どう違うのか、気になりますよね?気になりますよね?はい、気になっていますね笑?
気になってましたよね?笑
はい、覚えてます笑
約束は守ります‼️
ということで、今回のテーマはこれです。
WISC知能検査の結果を、どう活かせばいいのか? 〜VSI(視空間):パズル編〜
本記事を読むことで、
VSI(視空間):「パズル」の結果を、通級の指導でどう活かせばいいのか?
が分かります。
(この記事はVSI(視空間)指導シリーズの3本目です。視空間認知の基本はVSI編①を、「積木模様」の教材はVSI編③をご覧ください。)
結論から言うと、「パズル」が低い子=断片から全体をイメージして補う力が弱い子です。
指導では、“見えない部分を補う・全体像を組み立てる”教材で段階的に力を育てます。
本記事では、具体的なオススメ教材2つと、学級生活で期待できる変化を紹介します(「積木模様」との違いも解説しますよ☝️)。
「積木模様」と「パズル」何が違うの?
「積木模様も視空間、パズルも視空間。どっちも似たようなもんじゃないの?」
分かります笑
私も最初そう思ってました笑
でも違うんですよ、これが☝️
簡単に言うと、
積木模様 →「形をバラして、もう一度組み立てる」力
パズル →「断片から、全体をイメージして補う」力
積木模様は「目の前にある全体を、パーツに分解して再現する」感じ。
パズルは「バラバラになった断片を見て、頭の中で全体像を作り上げる」感じ。
方向性が逆なんですよね。
だから、「積木模様は割とできるけどパズルは苦手」という子もいれば、その逆の子もいる。
当然、指導のアプローチも変わってきます。
では、パズルが苦手な子は、学校のどんな場面でつまずきやすいのか?少し見てみましょう。
- 地図を見ても「どこが何か」がパッとイメージできない
- 算数の「面積・体積」の図を見ても、立体的に掴めない
- 教科書の図解やイラストが「何を表しているか」が分からない
- 「ここまで書いてある図の、続きはどうなるか?」という問いに答えにくい
「あ〜、いるいる!」と思った方、いますよね笑
そうです、その子です笑
通級での実際の指導:VSI(視空間)編【パズル】が低い場合
手元にその子のWISC-Ⅴの結果がある!
VSI(視空間)が低い!
しかも「パズル」が特に低そう!
よし!
・・・・・。
で、どうする?笑
はい、そんな時に私の出番ですよね笑‼️
私がオススメする教材はたった2つ☝️
オススメ教材①:ステップタングラム
1つ目はこれ‼️
この教材の良さを挙げます✨️
- ステップ式でレベルが段階的に分けられているので、子どもの実態に合わせて使いやすい。
「どれからやればいいの?」と迷う・悩む時間を減らせる。 - シルエット(輪郭だけの見本)を見てピースの置き方を考える=「断片から全体を補う」力(まさに「パズル」で測っている力)をそのまま鍛えられる。
- 実物のピースを手で動かしながら試行錯誤できるので、プリント学習が苦手な子・失敗に弱い子でも取り組みやすい(置き直せばいいだけ、消しゴム不要)。 など
次に、2つ目。
オススメ教材②:PYGLIシリーズ
2つ目はこれ‼️
この教材の良さを挙げます✨️
- 「重なり図形」「折り重なり図形」の2冊構成で、難易度が段階的に上がっていくので、子どもの実態に合わせやすい。
- 重なって見えない部分を頭の中で補って答える問題=「パズル」の「部分から全体を推理する」プロセスと直結している。
- 1ページの問題数が絞られていてシンプルなので、教材を提示するだけで子どもが取り組める=通級の限られた時間で使いやすい。 など
どっちの教材も長いこと使ってるわ〜。
実は「パズル」で測っている力を高めるための教材って、見つけるのがなかなか難しいんですよ。
あったとしても、通級で効果的に使えるかな?とか、あの子の難易度に合わせられるかな?とか、いろいろと考えないといけないことがあるしね。
そういう意味で、この2つの教材は自信をもってオススメできます。
通級で【パズル】に対する指導をしたら、どんな変化が望める?
通級での指導の目的は「学級適応」。
過去の記事でお話してきたことですね。
では、通級でパズルの苦手さに対する指導をしたら、どんな学級適応が期待できるのか?
いくつか例を挙げますね。
学級適応①:「地図・グラフの読み取りが苦手」という困り感が減る
パズルの苦手さは、「断片的な情報から全体を補完する力」の弱さです。
地図を見たときに「この道はどこにつながっているのか」「この記号は全体の中でどこにあるのか」が、頭の中でうまく組み立てられない。
いるでしょ、こういう子笑
逆に言えば、パズルの力が上がると、断片的な情報から全体像を組み立てる力が上がる。
社会の地図や理科のグラフを「全体の中で捉える」力につながっていきます☝️
学級適応②:「図形問題のイメージが掴めない」という困り感が減る
算数の「面積」「体積」「展開図」……。
図を見ても、立体的・空間的なイメージが浮かばない子っていますよね?
これも、パズルの力の弱さが関係していることがあります。
パズルの力が上がると、「バラバラな情報を頭の中で組み立てる」力が育ってきます。
展開図を折り畳んだらどんな形になるか、立体を真上から見たらどう見えるか、そういう「イメージする力」に少しずつつながっていきます。
学級適応③:「教科書の図解・絵が何を表しているか分からない」という困り感が減る
国語の挿絵、理科の実験の図、社会の資料……。
「図や絵が何を表しているのかが分からない」という子、あなたのクラスにもいませんか?
これも、見えている部分から全体を補完する力の弱さが影響していることがあります。
パズルの力が育つと、「この図は何を言いたいのか」を少しずつ読み取れるようになってくる子が出てきます。
でもちょっと待ってっ!!
「通級の指導で本当にそこまで変わるの?」と思ったあなたっ!!
うん、その疑いたくなる気持ちも分かる笑
正直に言います。
「劇的に」変わるわけじゃないです。
でも、「少しずつ」「じわじわと」確実に変わっていくんです。
半年、1年、2年とかの長いスパンで。
通級の指導ってそもそもそういうもんですからね。
担任との連携で効果を最大化しよう
だからこそ、担任の先生に「こういう力を育てています」「こういう場面で変化が出てきます」と言葉にして伝えることが大事になってきます。
担任の先生が変化に気づいて、子どもに「あ、できてるやん!」と声をかけてくれたら、最高ですよね😊
そういう瞬間、嬉しいんだよな〜、通級担当やってて。
よくある質問(FAQ)
Q. VSI「パズル」が低い子にはどんな教材が効果的?
「ステップタングラム」とピグリシリーズの「重なり図形」と「折り重なり図形」がオススメです。
どちらも「断片から全体をイメージして補う」力に段階的にアプローチできます。
Q. 「積木模様」と「パズル」の違いは?
積木模様は「形を分解して、もう一度組み立てる」力、パズルは「断片から全体をイメージして補う」力です。
方向性が逆なので、低い方の下位検査に合わせて教材を選ぶことが大切です。
Q. パズルの指導で学級生活にどんな変化が出ますか?
地図・グラフの読み取り、図形問題のイメージ、教科書の図解理解などの困り感が少しずつ減っていきます。
劇的ではなく「じわじわ」変わるのが通級指導です。
担任の先生との情報共有で効果が高まります。
まとめ
今回は、VSI(視空間)の「パズル」が低い場合の通級指導についてお話しました。
「積木模様」と「パズル」。
どちらも視空間の力ですが、アプローチは微妙に違う。
積木模様は「形の分解・再現」、パズルは「断片から全体を補う」。
この違いを意識するだけで、教材選びの精度がグッと上がります☝️
パズルが低い場合にオススメの教材は、「ステップタングラム」とピグリシリーズの「重なり図形」と「折り重なり図形」の2つ。
通級でこれらの指導を続けると、地図・グラフの読み取り・図形のイメージ・教科書の図解理解など、学校生活のさまざまな場面での困り感が少しずつ減っていく変化が期待できます。
そして!
通級での指導の効果を最大化するには、担任の先生と情報共有し、学級での変化に気づいてもらうことが超重要ですよ☝️
一緒に頑張っていきましょう😊
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- 積木模様の指導アプローチ →「WISC:VSIの「積木模様」が低い子への通級指導【VSI編②】」
- 言語理解(VCI)が低い子へ →「WISC:VCI(言語理解)が低い子への通級指導|基本的な考え方と方針【VCI編①】」
- 通級担当の悩み全般 →「通級担当の悩みとは?」
- パズルの指導アプローチ →「WISC:VSIの「パズル」が低い子への通級指導|図形・資料の読み取りを支える具体的アプローチ【VSI編④】」
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