こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂
ついに、ワーキングメモリー(WMI)編にたどり着きました🎉
ここまで長かった…。
長かったよ…。
10ヶ月かかったよ…笑
自分で言うのもなんですけど、これだけの量・質をコンスタントに書き続けるのってほんと、大変なんだよ…💦
という、愚痴はまぁおいといて…。
VCI(言語理解)・VSI(視空間)・FRI(流動性推理)に続いて、今回からはWMI(ワーキングメモリー)が低い子への通級指導シリーズです。
正直に言うと、WMIは「指導で力を伸ばすのが難しい」と言われる指標。
賢い研究者による、そういう論文もあるみたいです。
私も、実はそう感じています。
なかなか高めにくいなって。
だからこそ、建前ではなく、私が実際にどう向き合っているかを正直にお話しします。
本記事を読むことで、
WMI(ワーキングメモリー)が低い子に、通級でどんな指導をすればいいのか?【基本方針】
が分かります。
結論から言うと、WMIが低い子への指導は、「数唱(耳で覚える)」と「絵のスパン(目で覚える)」のどちらが弱いかを見極めることが出発点。
そのうえで、通級で可能な限りその力を高めつつ、学級では”注意を向けやすく・記憶を残しやすい”環境を整える。
この「高める×支える」の両輪が基本です。
では、内容に入っていきましょう!
WMI(ワーキングメモリー)って、どんな力?
一言で言うなら、WMIは「作業するための机の広さ」です。
机が広ければ、一度にたくさんの情報を広げて、見比べたり並べ替えたりしながら作業できます。
でも机が狭いと、情報を広げきれず、すぐにこぼれ落ちてしまう。
「さっき言われたこと、もう忘れちゃった」…。
これは、やる気の問題ではなく、机が狭いから起きていることが多いんです。
WMIの下位検査は2つあります。
- 数唱:耳で聞いた数字を覚えて答える課題。聴覚的なワーキングメモリーを見ます。
- 絵のスパン:見た絵を覚えて答える課題。視覚的なワーキングメモリーを見ます。
ただし、検査の細かい内容や測っている力を正確に知ることは、教員には必要ありません。
検査や所見は心理士の業務。
私たち通級担当の仕事は、その結果を活かして、目の前のその子の学級適応を高めること。
ここを見失わないようにしたいですね。
学級では、こんな困りとして現れる
WMIが低い子の困りは、教室では「注意」の問題として見えることが多いです。
あなたの教室にも、こんな子はいませんか?
- そもそも聞けていない(注意の選択)。
説明や指示の時に、他の方を向いていたり、ぼーっとしていたり、手遊びをしている。 - 聞き続けられない(注意の持続)。
「〇〇さん」と呼べばその時は聞けるけれど、すぐにまた逸れてしまう。 - 切り替えられない(注意の配分)。
「次は〇〇をやるよ」と言われても、さっきのドリルをやり続けてしまう。 - 活動を追い続けられない(注意の転導)。
聞く→ノートに書く→板書を見る→また書く→友だちの意見を聞く…と活動が続くと、途中からぼーっとしてしまう。 - 板書を一度に写せない。
一文字書いては黒板を見て、また一文字書いては見て、と細切れになる。
ここで一番大事なこと。
これらは、「やる気がない」「ふざけている」ように見えて、実は”机が狭い”から起きている。
この見方ができるかどうかが、支援の第一歩です。
このシリーズは「下位検査別」で組み立てます
FRI編では「目的別」で組み立てましたが、WMI編は少し違います。
WMIは、数唱(聴覚)と絵のスパン(視覚)で、配慮するポイントが分かれるからです。
- 数唱が低い → 注意の選択・持続・配分・転導に配慮した指導
- 絵のスパンが低い → 視覚的短期記憶に配慮した指導
このシリーズでは、②③で「数唱」、④⑤で「絵のスパン」を、それぞれ指導と教材に分けて扱っていきます。
基本スタンス——「高める」と「支える」の両輪
10年以上、通級担当をやっている私の実感。
WMIそのものを大きく伸ばすのは、難しい。
すっごい悔しいんだけど…。
そういう研究結果・論文もあるようです。
何度も言うけど、私自身の実感でもそうです。
だからといって、何もできないわけではありません。
私はこう考えています。
- 通級では、可能な限りその力を高める指導をする。
- 学級では、困りを減らす環境調整・支援を並行する。
どちらか一方ではなく、両輪。
「高める」だけだと学級での困りは続くし、「支える」だけだとその子の力は動かない。
両方やるから、その子の学校生活の困難さが減っていくんですね。
学級でできる支援(担任と共有したい4つ)
両輪の片方、「支える」側は、担任の先生の協力が要です。
私が実際に担任と共有しているのは、この4つ。
どれも明日からできます。
- 静かに・黙っている状況をつくってから話す。情報が入りやすい環境を整える。
- 説明の前に呼名して、注意を引きつけてから話す。「聞く準備」をつくる。
- 友だちの発表のあとに「〇〇さん、もう一度言ってください」と説明させる。聞く+思い出して言う、でワーキングメモリーを使う場面をつくる。
- 説明だけで終わらせず、黒板に「やる内容」を板書して残す。記憶だけに頼らせない。
この4つは、通級での指導と並行して学級の中で効かせていきます。
通級・学級・家庭が同じ方向を向くほど、その子はラクになります。
よくある質問(FAQ)
Q. ワーキングメモリー(WMI)って、何ですか?
私は「作業するための机の広さ」と考えています。
机が広いほど、一度にたくさんの情報を広げて作業できます。
狭いと、聞いたことや見たことがすぐにこぼれ落ちてしまいます。
Q. WMIは、訓練で高められますか?
正直なところ、WMIそのものを大きく伸ばすのは難しいと言われています。
(※私の心の中では未だに認めていませんが笑)
ただ、悔しいけれどそう感じている自分もいます。
だからこそ、通級で可能な限り高める指導と、学級で困りを減らす環境調整・支援を、両輪で進めます。
Q. 数唱と絵のスパン、どちらを見ればいいですか?
低い方(弱い方)に注目します。
数唱が低ければ注意(選択・持続・配分・転導)に、絵のスパンが低ければ視覚的短期記憶に配慮します。
アセスメントに基づく、ということですね。
具体的な指導は②以降でお話しします。
Q. 担任には、まず何を頼めばいいですか?
頼む、という発想自体が良くないと思います。
担任とは「一緒にやっていく」んです。
その上で、「学級でできる支援4つ」を共有しましょう。
静かな状況をつくる/呼名して注意を引きつける/発表後にもう一度説明させる/板書で残す。
どれも特別な準備なしで、明日から始められます。
まとめ
- WMIは「作業する机の広さ」。狭いと情報がこぼれ落ちる(=やる気の問題ではない)
- 困りは教室で「注意」の問題として現れる(選択・持続・配分・転導)+板書が写せない
- シリーズは下位検査別(数唱=注意/絵のスパン=視覚的短期記憶)で組み立てる
- 基本は「通級で高める×学級で支える」の両輪。正直、大きく伸ばすのは難しいからこそ
- 学級でできる支援4つは、担任と共有して明日から
次回【WMI編②】(近日公開予定)では、「数唱」が低い子への具体的な指導に入っていきます。
自分で思うけど、よく記事を書き続けてるよね笑
誰が読んでくれてるかも分からないし、お金が入ってくるわけでもないのに🤣
でも、頑張るよ‼️
あなたのためになれば、それが嬉しいから‼️
大丈夫!
一緒に頑張っていきましょう😊
📚 関連記事
- 流動性推理(FRI)が低い子へ →「WISC:FRI(流動性推理)が低い子への通級指導|基本的な考え方と方針【FRI編①】」
- 視空間(VSI)が低い子へ →「WISC:VSI(視空間)が低い子への通級指導|基本的な考え方と方針【VSI編①】」
- 言語理解(VCI)が低い子へ →「WISC:VCI(言語理解)が低い子への通級指導|基本的な考え方と方針【VCI編①】」
- 数唱が低い子への指導(近日公開予定)→「【WMI編②】」
- 筆者について →「プロフィール」


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