WISC:PSI(処理速度)の「記号探し」が低い子への通級指導|具体的なアプローチ【PSI編④】

WISCを活かした指導

こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂

水泳が始まったぜー!
今年はさむっ笑
私の記憶では、去年の夏はほぼ梅雨がなくてめっちゃ暑かったような…☀️
子ども達もぶるぶる震えながら、叫びながら水泳してたよ🏊️

という、全然関係ない話はおいといて…笑
前回までに、PSIの下位検査のうち「符号」を【PSI編②】(指導)と【PSI編③】(教材)で見てきました。

今回からは、もう一つの下位検査「記号探し」に入っていきます。
「記号探し」が低いというのは、ざっくり言うと「見比べて・探して・判断する」スピードが遅いということ。
たくさんの中から目的のものを、パッと見つけて、パッと判断する。
これが、人より時間がかかるんですね。

本記事を読むことで、

「記号探し」が低い子に、通級でどんな指導をすればいいのか?

が分かります。

結論から言うと、私が使うのは「見比べレース」(ノックノック)。
これを、レベル1から、制限時間は設けずに、テンポよく取り組ませます。
続けていくと、学級での見落としが減り、ノートテイクも速くなっていきます。
では、内容に入っていきましょう!

私が「記号探し」の指導で使うのは、「見比べレース」(ノックノック)です。

どんな教材か。
2つ(または複数)を見比べて、「同じか・違うか」「どれが目的のものか」を素早く見つけていくプリント教材です。
まさに「見比べて・探して・判断する」をそのまま鍛えられる、記号探しど真ん中の教材ですね☝️
(※教材そのものの詳しい紹介は、次回【PSI編⑤で。ここでは指導の進め方を中心にお話しします)

進め方はシンプルです。

  • 1回に2〜6枚、時間にして2分くらい
  • 難易度は、レベル1から全部やる

ここ、符号(マスコピー)とちょっと違います。
符号のときは「その子の実態より低い難易度から」始めました。
でも記号探しは、レベル1から、全員に同じように指導しています。

「簡単すぎる子もいるんじゃないの?」
そう思いますよね。
います。
そういう子も。
でも、それでいいかなと考えています。

なぜなら、簡単な問題こそ「スピードが大事」を体感させられるから。
易しいからこそ、「速く・正確に」に集中できる。
記号探しは”速さ”の課題なので、まずはこの感覚を育てたいんです。

ちなみに、制限時間は設けません。
ここは符号編と同じ。
速さは「1秒でも速く」と求めるけれど、制限時間というプレッシャーは足さない。
理由はくわしく【PSI編②】に書いています。

見比べレースは、1回2分くらいの短い課題。
だからこそ、声かけ・褒めも短く、テンポよくいきます。

  • 「いいね!」
  • 「よし!」
  • 「速いわ〜!」

リズムです。
パッとやって、パッと褒める。
このテンポが、「速く・正確に」の感覚を気持ちよく育ててくれます。

「見比べレース」を続けていくと、通級ではこんな変化が見えてきます。

  • 見比べが速く・正確になる
  • こなせる量が増える

そして、学級では…

  • テストやプリントで、見落とし・取りこぼしが減る
  • 必要な情報を、素早く見つけられるようになる
  • ノートテイク(ノートを書くの)が速くなる

最後の「ノートテイク」、意外かもしれません。
でも、黒板の写したい場所をパッと見つけられるようになるので、写すスピードも上がるんです。
符号(写す力)と記号探し(見つける力)、両方が効いてくる
だから私は、この2つを並行して伸ばしていきます。
(※もちろん、その子の困りを「記号探しが低いから」だけで説明したり、断定したりしてはいけません。あくまで背景の一つとして捉えます。アセスメントが大事やで!!)

ここは符号編と同じスタンスです。

担任には、こちらから「変わりましたよ」と報告しません。
逆です。
担任から、教えてもらう
ここでも、通級担当は「黒子として振る舞う」ことが効きます。
「最近、〇〇さん、ノートや作業の様子どうですか?」と聞いて、学級での変化を引き出す。
担任が自分で気づいた変化は、すごく強いから。

保護者には、こう聞くことが多いです。
「宿題の時に、何か気付かれることはありますか?」と。

気付いていることがあれば、しっかり傾聴して、本人の成長を一緒に喜ぶ
特になければ、「これから家庭での様子にも、変化が派生してくることがありますよ」と伝える。

質問して、引き出して、一緒に喜ぶ。
主役はいつも、その子と、その子を毎日見ている担任・保護者ですからね。

Q. 「記号探し」が低い子には、どんな教材を使いますか?

私は「見比べレース」(ノックノック)を使っています。
見比べて、同じ・違う・目的のものを素早く見つける教材で、「見比べて・探して・判断する」力をそのまま鍛えられます。
1回2〜6枚、2分くらいで取り組みます。

Q. レベル1から全部やるのは、簡単すぎませんか?

簡単な子もいます。
でも、それでいいんです。
易しい問題こそ「速く・正確に」に集中でき、「スピードが大事」という感覚を育てられます。
記号探しは”速さ”の課題なので、まずはこの土台から入ります。

Q. どのくらいで変化が出ますか?

個人差はありますが続けるほど、見比べの速さ・正確さは伸びていきます。
これは、断言できます。
学級では「見落としが減った」「ノートを書くのが速くなった」という形で、いつの間にか般化してくるのがPSIの特徴です。

  • 「記号探し」が低い=「見比べて・探して・判断する」スピードが遅い
  • 使う教材は「見比べレース」。1回2〜6枚・2分、レベル1から全部(簡単でも”スピードが大事”を教える)
  • 速さは求めるが、制限時間は設けない。声かけは短くテンポよく
  • 続けると、見落としが減り、ノートテイクも速くなる

次回【PSI編⑤】では、この指導で使っている教材「見比べレース」を、もう少し詳しく紹介します。

記号探しも、コツコツ続ければちゃんと伸びます。
そしてその伸びは、いつの間にか教室でのその子をラクにしている。
今回書いた内容が、少しでもあなたの指導のヒントになっていれば嬉しいです‼️

大丈夫!
一緒に頑張っていきましょう😊

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