WISC:PSI(処理速度)の「符号」が低い子への通級指導|オススメ教材3選【PSI編③】

WISCを活かした指導

こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂

前回の【PSI編②】では、「符号」が低い子への指導をお話ししました。
「マスコピー」を使い、制限時間を設けずに進める、という内容でしたね。
今回はその続き。
符号の指導で、私が実際に使っている教材を紹介します。

「結局、何を使えばいいの?」
が分かると、通級担当の経験が浅ければ浅いほど、嬉しいと思うので☝️

本記事を読むことで、

「符号」が低い子に、通級でどんな教材を使えばいいのか?

が分かります。

結論から言うと、私が使うのは3つ
「マスコピー」「ぐるぐる迷路」「◯✕数字レース」(すべてノックノック)です。
マスコピーで「写す」を直接鍛えながら、ぐるぐる迷路と◯✕数字レースで「目と手の協応」を育てる。
この2方向を並行させることで、「書き写す力」が高まっていく。
私はそう考えています。
考えている、というか実際に学級での変化が出るので、ほぼ確信です✨️

では、内容に入っていきましょう!

どんな教材か

マス目の中に、見本と同じように数字や図形を書き写していくプリント教材です。
「見て・写して・書く」力に、そのままアプローチできる
符号ど真ん中の教材ですね。
私は10年以上(つまり、通級担当をやり始めた時から)愛用しています🙂

なぜ選んだか

符号が測っている力にここまで素直に対応した教材って、なかなか無いんですよ。
シンプルだけど、いや、シンプルだからこそ、10年以上ずっと使い続けています。
そういう教材です。

使い方

1回2〜4枚・5分くらいから。
難易度は「マスの大きさ・量・複雑さ」で調整して、実態より低い難易度から始めます。
(※難易度の細かい組み合わせ方や「制限時間を設けない」理由は、前回【PSI編②】に書いています)

子どもの変化

続けていくと、写せる量が増え、速くなり、それでも正確さを保てるようになります。

どんな教材か

ぐるぐると入り組んだ迷路を、鉛筆でなぞっていく教材です。
ただなぞるだけじゃなく、「同じ文字の部屋を複数回通る」みたいな難易度があるのがポイント。
判断しながら手を動かすので、ただの遊びになりません。

なぜ選んだか

これは「目と手の協応」を鍛える教材です。
見た通りに、手を動かす力ですね。
そして、この力が高まった結果、円滑な運筆につながっていく
間違いないです。

使い方

1回2〜5枚・5分くらい。
難易度は「道幅・量・条件」で調整して、低→中→高で組み合わせます。

どんな教材か

こちらも、なぞりながら進んでいく教材。
初めは単純な条件ですが、難易度が上がってくると「2と4と9の時は下を通る」みたいに複雑な条件を覚えつつ手を動かしていきます
ぐるぐる迷路とは条件の種類が違うので、組み合わせると飽きずに続けられます。

なぜ選んだか

ぐるぐる迷路と同じで、「目と手の協応」を育てる一冊です。
が、◯✕数字レースはより条件が難しいため、その子に合わせて選べるからです。

使い方

1回2〜5枚・5分くらい。
難易度は「道幅・量・条件」で調整。低→中→高で組み合わせます。

迷路系の2つを続けていくと、こんな変化が見えてきます。

  • はみ出さず、辿れるようになる
  • 運筆がスムーズになる
  • 結果、正確に書けるだけでなく、スムーズに、ある程度のスピードで書けるようになる

「目と手の協応」が育って、運筆がスムーズになる。
それが「書き写す力」に効いてくる、というイメージです。
(※この道筋は、あくまで私の見立てです。が、かなり確信をもって「効いてくる」と言い切れます)

私の組み立ては、シンプルです。

  • マスコピーで「写す」を直接鍛える
  • ぐるぐる迷路・◯✕数字レースで「目と手の協応→運筆」を育てる

どちらか一方ではなく、並行させる。
「写す」だけでも足りないし、「運筆の土台」だけでも足りない。
両方を同じ時期に重ねるから、書き写す力がしっかり育っていく。

効果が見える目安は、②でも書いたとおり。
週1回の頻度なら、早くて2ヶ月、大抵は半年くらいです。
焦らず、コツコツいきましょうね。

Q. 「符号」が低い子には、どの教材から始めればいいですか?

まずは「マスコピー」から。
「写す」をそのまま鍛えられる、符号ど真ん中の教材です。
そこに「ぐるぐる迷路」「◯✕数字レース」を並行して、目と手の協応・運筆を育てていきます。

Q. ぐるぐる迷路や◯✕数字レースは、ただの遊びになりませんか?

「条件がある」のがポイントです。
「同じ文字の部屋を複数回通る」「2と4と9は下を通る」のように、判断しながら手を動かすので、目と手の協応がしっかり働きます。
難易度も、道幅・量・条件で上げていけます。

Q. 3つは、どう組み合わせて使いますか?

マスコピーで「写す」を、迷路系2つで「目と手の協応→運筆」を、並行して育てます。
1回あたりは、それぞれ数枚・5分くらい。
その子の様子を見ながら、低→中→高で難易度を組み合わせていきます。

  • 符号で使う教材は3つ。「マスコピー」「ぐるぐる迷路」「◯✕数字レース」(ノックノック)
  • マスコピーで「写す」、迷路系2つで「目と手の協応→運筆」を育てる
  • どれも1回数枚・5分から、難易度は低→中→高・実態より低い難易度から
  • 2方向を並行させることで、「書き写す力」が高まっていく

次回【PSI編④】では、もう一つの下位検査「記号探し」が低い子への指導に入っていきます。

符号は、コツコツ続ければ本当に伸びます。
ほんとです。
まじです笑
VCI、VSI、FRI、WMI、そしてPSI。
この5つの指標の中で、一番伸ばしやすいし、伸びが目に見える。

教材選びで迷っていたなら、まずは今回紹介した3つから試してみてください。
少しでもあなたの指導のヒントになっていれば、嬉しいです。

大丈夫!
一緒に頑張っていきましょう😊

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