こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂
暑いっ‼️
暑すぎるっ‼️
一気に夏がやってきたわ☀️
なんか分かるよね、「あ、梅雨明けたな」って笑
「あぁ、夏の日差しがやってきた…今年もきましたか…この季節が…」みたいな笑
昔は好きだった夏も、最近は…😓
体はしんどくても、頭は大丈夫‼️
というわけで、今日も書きます✏️
さて、実際の指導編、前回は実際の指導編⑧(言葉のきまり編)で特殊音節の話をしました。
今回は「文字」。
平仮名・カタカナの習得の指導です。(サブでローマ字も少し扱います)
あなたが指導している子の中に、こんな子はいませんか?
- 平仮名・カタカナが、なかなか覚えられない・定着しない
- 「あ」「ね」など、字の形がパッと思い出せない
- 読み書きに、人一倍時間がかかる
- カタカナと平仮名が混じる
- 書くのをとにかく嫌がる
「そのうち覚えるだろう」で放っておいたらダメですよ。
だって、平仮名・カタカナが不安定だったら、読み書きの全部がずっとしんどいってことですからね。
私の場合、6年生でも指導しています。
そのくらい大事な指導、ということです。
本記事を読むことで、
通級で「文字(仮名)」を、どう見極めて、どう指導するのか?
が分かります。
結論から言うと、私はシンプルな50音表を1枚使って、「音・形・場所」を関連づけて指導しています。
ポイントは2つ。
「1回1〜2分の短時間」と、「書かせない」。
書かせ「ない」。
書かせ「ない」。
書かせ「ない」。
えっ、書かせないの!?
と思いましたよね笑
うん、書かせない。
ここがこの指導のキモ。
どういうことなのか?
では、内容に入っていきましょう!
「音読」や「言葉のきまり」指導と、どう違う?
読み書きの指導が続いているので、混乱しないよう先に整理します。
- 実際の指導編⑦(音読編)=文字や単語を、素早く正確に「読む」
- 実際の指導編⑧(言葉のきまり編)=特殊音節(促音・拗音など)を「理解する」
- 今回の「文字(仮名)」=仮名文字そのものを「覚える」(音・形・場所を関連づける)
土台にあるのが、この「文字」指導です。
(ただ、指導上分けてはいますが、45分間の指導で組み合わせて指導することももちろんあります。実際の指導編①(組み合わせて・並行して)の考え方です)
まず「見極める」──三段構え+α
指導が必要かどうかは、いつもの三段構えで見立てます。
- 聞き取り:保護者や担任に。書字や読みの様子を確認します。
- 行動観察:学級での、ノートや読みの様子を見に行きます。
- 通級で実際に:この後に紹介する50音表に実際に書かせてみます。
「3.通級で実際に」の、実際に書かせてみることがそのまま貴重なアセスメントになります。
「50音表って知ってる? うんうん、そうそう、あいうえおとかのやつ。じゃあ、平仮名で書いてみて〜。焦らなくていいよ〜。どうぞ」
こうやって指示するだけ。
その後の書いている様子や、どの字で止まったり考え込んだりしているか、どのくらい時間がかかったか、どの字を間違えたかなどを観察します。
加えて、もしSTRAW-R(ストローアール)やURAWSS-Ⅱ(ウラウス ツー)の結果があれば、それも参考にします。
(※STRAW-R(ストローアール)は、読み書きの到達度をみる検査。URAWSS-Ⅱ(ウラウス ツー)は、書きの速さなどをみる検査。最近は検査してくれる心理士・機関が増えてきた印象です)
使う教材──「シンプルな50音表」1枚
使うのは、シンプルな50音表。
これだけ。
ネットで「あいうえお表」「50音表」と検索すれば、無料で出てきます。
ただし、選ぶときに絶対に外せない条件が1つ。
とにかくシンプルなこと。
イラストは、いりません。
「あ、にはありのイラスト」とか、ああいうやつ。
ああいうのは、この指導ではむしろ邪魔です。
なぜか?
この指導の目的は、「音・形・場所」を関連づけて覚えるためだから。
余計な情報(イラスト)があると、注意が分散されてしまう。
だから、字だけ。
それが一番です。
※私が実際に使っているものを下記に貼っています。もし良ければ使ってください🙂
📎 無料ダウンロード:シンプル50音表(PDF・A4)
イラストなし・字だけです。印刷してそのまま使えます。ラミネートするとより使いやすいです。
ローマ字はヘボン式(大文字・小文字)。画像クリックでもPDFが開きます。




どう指導する?──指さして、言って、だんだん速く
やり方を、実際の流れで書きます。(カタカナの指導も、全く同じです)
- 50音表を、机に1枚出す。
- 先生と子ども、どっちが先に言うかを決める。
- 一文字ずつ指さししながら、行の頭を積み上げて各列を言っていく。
→「あ」…「あいうえお」/「あか」…「かきくけこ」/「あかさ」…「さしすせそ」…と続けて、「あかさたなはまやらわ、わをん」まで。 - 最後まで言い終えたら、交代して同じようにやる。
ほぼ詰まらず、流暢に言えるようになったら、以下のような指導も付け加えます。

よし、OK! じゃあ、上の部分(あかさたなはまやらわをん)だけどうぞ!
「あかさたなはまやらわをん」がインプットされることは重要ですからね☝️

もうちょっと速く!
「あかさたなはまやらわをん」をなるべく速く言わせます。

OK! いいね! じゃあ…目を閉じて言ってみよう!
目を閉じても言えるようになれば、「あかさたなはまやらわをん」は完全インプット完了です✨️
指差し・声・スピード・そして最後は目を閉じて。
こうやって、「音・形・場所」をだんだん関連付けていきます。
次のステップ──言葉を「指さす」
目を閉じてもスムーズに言えるようになったら、次はこう言います。
「先生が言う言葉を、指差してね」
そして、「つくえ」「ろうか」みたいな、身近な言葉を言います。
子どもは、その言葉を、50音表の上で1字ずつ指さす。
「つ・く・え」…と、音を聞いて、場所を探して、字を指さす。
この時の子どもの探す様子をよく観察して‼️
子どもは「つ…」と呟きながら、おそらく指をウロウロさせていると思います。
で。
「あかさた……つ」
と探せていたら、その瞬間を見逃さずに褒める。
これが大事。
「く」だったら、「あか……く」のように。
意味、伝わりますか?
あかさたなはまやらわ、の各行のインプットに基づいて探せていたら褒める、ということです。
こういう瞬間を見逃さずに、毎回のように褒め続けられるかどうか。
こういう小さい部分が「指導力」なんだと私は考えています。
最後は──白紙の表に「書いてみよう」
言葉の指差しもスムーズになったら、白紙の50音表を出します。
「じゃあ、書いてみよう」と。
最後の最後だけ、書かせています。
そして、子どもが書く時間を計測します。
平仮名なら、1分〜1分30秒くらいで書き切れれば学級の教科学習ではまず困らない、と私は感じています。
この指導のキモ──「書かせない」
最後の最後は書かせて時間を計測しますが…。
練習としては字を書かせない。
なぞり書きも、書き取りも、一切やりません。
私はこの「書かせない」という指導方法こそ、この指導の良さだと思っています。
だって、子どもからしたら書くのってめんどくさいやん笑
でも、この指導は違う。
先生と交代で読み合ったり、言葉を指差したりしているうちに、気がついたら書けるようになってた。
それが理想です。
そのために、まずは「音・形・場所」を、書かずに関連付ける指導を複数行う。
もちろん、書く指導が合う子もいるでしょう。
やり方に決まりはありません。
いつも言っているように、その子の実態によります。
ただ、通級で学ぶ子たちの多くには、この「書かせない」やり方が効果的だと思います。
カタカナの指導は、平仮名と「全く同じ」
カタカナの指導は、平仮名と全く同じです。
表をカタカナに替えて、同じようにやるだけ。
そして、私の実感では平仮名が定着していない子は、カタカナも定着していないことがほとんど。
だから、同時進行で指導します。
45分の中では、実際の指導編②(45分をパーツで組み立てる)の考え方で、「文字①=平仮名」「文字②=カタカナ」と別々のパーツにして、両方指導しています。
1つのパーツは、1回2分くらい。
短時間だからこそ、毎回無理なく続けられて、少しずつ入っていくんです。
サブ:ローマ字(アルファベット)
平仮名・カタカナが完全に定着してから、ローマ字(アルファベット)に進むこともあります。
方法は平仮名・カタカナと同じ。
使うのは、ローマ字表です。
アルファベットをバラバラのABC表で覚えるのではなく、50音と同じ並びのローマ字表を使う。
そうすると、これまでに覚えた「場所」を、そのまま活かせるんですね。
ちなみに、ローマ字は2025年12月に国のルール(内閣告示)が約70年ぶりに改定され、ヘボン式が基本になりました(「つ」=tsu、「し」=shi など)。
小学校の国語も、2026年度以降はヘボン式。
だから、この表もヘボン式で用意しています。
ローマ字については、私自身、まだ「これで大丈夫」と自信を持てる指標やタイムを持てていません。
今後、子ども達を指導する過程で「このくらいかな?」と思えることが出てきたら、書きますね☝️
進め方・終了の目安
- 時間:1パーツ1回2分。とにかく短時間。
- 書かせない(仕上げの時間計測の時は別)。
- 終了の目安:
1️⃣平仮名 白紙の50音表を1分〜1分30秒で書き切れる
2️⃣カタカナ 1分30秒〜2分程度
3️⃣ローマ字 ※自信を持てる指標・タイムはまだ分かりません
最後に確認するのは、もちろん「学級適応」。
通級の中で言える・書けるが、ゴールではありません。
学級でのノートテイクや読みが良くなっているか?
本人や学級担任(や保護者が)変化を実感しているか?
これが終了の目安ですね。
よくある質問(FAQ)
Q. なぜ「書かせない」のですか?
書く練習は、子どもにとって負担が大きく、嫌がられやすいからです。
読み合いや指差しで「音・形・場所」を結びつけていくうちに、自然と書けるようになっていくのが理想です。
(※もちろん、書く指導が合う子もいますが。)
Q. どんな50音表を選べばいいですか?
とにかくシンプルなものを選んでください。
イラストや装飾は、この指導ではむしろ邪魔になります。
字だけの、潔い表が一番です。
(※私が実際に使っている物を改めて下記に貼っておくので、良ければ使ってください)
ひらがな50音表(PDF)
カタカナ50音表(PDF)
ローマ字表 ヘボン式・大文字(PDF)
ローマ字表 ヘボン式・小文字(PDF)
Q. 高学年でもやりますか?
やります。
仮名の未定着は、学年が上がっても、読み書きのしんどさとして残り続けます。
「6年生なのに書けないの?」と思うかもしれないけど、学年は関係ない。
苦しんでいるのは目の前のその子です。
だから、その子の実態に応じて何年生であっても指導します。
まとめ
- 文字(仮名)=平仮名・カタカナの習得。シンプルな50音表で「音・形・場所」を関連づける
- ポイントは「1回2分の短時間」と「書かせない」
- 進め方=指差して言う→交代して言う→速く→目を閉じて言う→言葉を指差す→時間計測
- カタカナは同じ方法で同時進行(文字①/文字②のパーツに分けて)。
ローマ字は完全定着後にローマ字の50音表で - 終了の目安=平仮名1〜1分半/カタカナ1分半〜2分で50音表を書き切る
仮名が未定着な子は、教室に必ずいます。
特に、カタカナが未定着・不安定な子は高学年であってもいます。
通級で学ぶ子たちの中にいる確率は高いでしょう。
でも、平仮名・カタカナを全部書けない、とか普通素直に言えないよね笑
だからこそあなたが気付いて、寄り添って、今回紹介した指導をして、書けるようにしてあげる。
めっちゃ重要ですよね。
通級担当であるあなたにしかできないことです。
大丈夫!
一緒に頑張っていきましょう😊
📖 実際の指導編シリーズ
📚 関連記事
- 前回(言葉のきまり)→「通級の「言葉のきまり」指導|特殊音節(促音・長音・拗音)に特化する【実際の指導編⑧】」
- シリーズの考え方 →「通級指導は「組み合わせて・並行して」【実際の指導編①】」
- 45分の組み立て方 →「通級の45分、どう作る?【実際の指導編②】」
- 筆者について →「プロフィール」



コメント