WISC:WMI(ワーキングメモリー)が低い子への通級指導|「絵のスパン」が低い子への指導【WMI編④】

WISCを活かした指導

こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂

暑くなってきましたね〜💦
最近はエアコンが設置されたから、昔ほどはしんどくなくなりましたが。
エアコンなかった時って、扇風機だけやったもんね。
全力で回しても、熱風がくるだけっていう笑
宿題の丸付けしてたら汗がしたたり落ちてきたりとか、腕にプリントが張り付いたりとか。
あなたもこういう経験ある⁉️
あるとしたら、私と同年代かそれより上な気がします。
そう思えば、快適に仕事ができるようになってきたよね〜。
体育館とかは地獄やけど🤣
はやく体育館にもエアコンがついてほしいな〜。

さて。
全く関係のない話が入りました笑
今回の内容に全然関係ありませんっ!
【WMI編①】では基本方針を、【WMI編②】では「数唱」の指導を、【WMI編③】では数唱を支える教材を紹介してきました。
今回は、もう一つのワーキングメモリー、「絵のスパン」が低い子への指導です。

本記事を読むことで、

絵のスパン(視覚的短期記憶)が低い子に、私が通級でやっている指導と、その考え方・子どもの変化

が分かります。

結論から言うと、私は神経衰弱を中心に、「見て覚える」を楽しみながら鍛えています。
ただし、これ“だけ”では足りません。
視機能(目の動き)や視覚探査(見た情報の素早い処理)の指導と並行して、総合的に育てていきます。

では、内容に入っていきましょう!

黒板を見る。
ノートに目を移す。
……あれ、何だっけ?
また黒板を見上げる。
ノートに目を移す。
……あれ、何だっけ?
の繰り返し。
板書を写すのに、人一倍時間がかかる子がいます。

絵のスパンは、見た情報を数秒〜1分くらい、短く覚えておく力(視覚的短期記憶)です。
ここが弱いと、さっきのような困難さが出ます。
また、以下のような場面でもつまずきます。

  • 板書を覚えて写す
  • 問題文を覚えて、答えを探す
  • 小黒板の連絡事項を、連絡帳に写す

数唱との違いはシンプルです。
数唱は「聞いて覚える力」。
絵のスパンは「見て覚える力」。
入り口が、耳か目か、ですね。

「あ〜!そこか〜!先生、覚えてなかったわ〜!」
私がわざと負けると、子どもはちょっと得意げです。
「今日も勝ったわ」と笑

私が一番よく使うのは、神経衰弱
理由は単純で、子どもが楽しめるから。
楽しみながら、視覚的短期記憶を高めることができるから。
やっぱり楽しい方がいいですよね。

進め方と調整は、こんな感じです。

  • 1回3〜5分くらい。
  • 難易度は、カードの枚数と「ペアの組数」で調整
    最初は同じ数字を2組ずつ(例:ハートのA・スペードのA)用意して当てやすく。
    慣れてきたら組数や枚数を減らして、負荷を上げます。
  • 声かけは、とにかく「見て覚えた」ことを返す
    「よく覚えてるね〜」「見て覚えててすごいなぁ」など。
  • つまずいていそうなら、私がわざと間違える
    「あ〜、そこか〜!」と。

ポイントは、勝たせること“そのもの”より、「見て覚えられている自分」に気づかせること。
だから私は、けっこう演じます😏

「先生、今日ノートに全部書けた!」
4月から通級での指導を開始して、10回。
ある子が、担任に嬉しそうに報告したそうです😊
視覚的短期記憶が高まっていることを裏付けるエピソードです。

通級での指導を続けていくと、板書をある程度覚えて写せる量が増えていきます。
これは間違いないです。
学級適応が高まったことを目で見て確認できるから、学級担任も嬉しい✨️

一方で…。
家庭でどう変わるかは、見えにくいのが実際です。
学級での「板書が写せた」も嬉しい報告として届くことはありますが、どこまで般化しているかを言い切るのは難しいところです。
ここは、まだ言い切れない部分ですね。

誤解を招きそうなので、強めに言っておきます。

神経衰弱“だけ”で視覚的短期記憶は伸ばせません。

並行して、

  • 視機能(目の動き=ビジョントレーニング系)
  • 視覚探査(見て探す・書き写す)

の指導も組み合わせることで、効果を高めることができます。
これらの指導を3ヶ月〜半年程度継続する。
そうすると、先述したような「先生、今日ノート全部書けた!」につなげていけます。

「見て覚える」は、総合的に育てる
(具体的な教材は、次回【WMI編⑤】で詳しく紹介します。)
覚えておいて、損はないですよ☝️

Q. 神経衰弱だけで、本当に伸びますか?

伸びません。
“だけ”では難しいです。
視機能や視覚探査の指導を並行して行うことで、効果を高められます。

Q. 家庭でもできますか?

できます。
ただし“遊び”として
これが重要です。
保護者が神経衰弱を一緒に「楽しむ」くらいが、ちょうどいい。
逆に、プリントを“学習”として家でやらせるのはオススメしません。
親子だとつい力が入って、イライラ…「楽しくない」になりがちだからです。
「学ぶことは楽しい」。
そこは、家でも崩したくないですね😊

Q. 数唱の指導と何が違いますか?

聞いて記憶する力(数唱)か、見て記憶する力(絵のスパン)か。
その違いです。

Q. どのくらいで効果が出ますか?

視機能や視覚探査の指導と並行した場合。
だいたい3ヶ月〜半年
ひとつの目安にしてみてください。

絵のスパン(視覚的短期記憶)の指導で、私が大事にしているのは3つ。

  • 楽しみながら(神経衰弱で)
  • 演じて、有能感を育てる(わざと間違える)
  • 単独でなく、総合的に(視機能・視覚探査と並行)

見て覚えるのが苦手でも、「できた」を積めば、その子は課題に取り組み続けます。
苦手を「できるようになりたい」気持ちは、子どもであれば誰でも持っています。
通級で学ぶ子たちは、その気持がより強い。
私はそう確信しています。
その気持ちに、本気で付き合う。
そこはぶれずに、今日も指導します💪
あなたも一緒に、ぶれずに指導しましょうね。

次回【WMI編⑤】(近日公開予定)では、絵のスパンを支える教材を紹介します。

大丈夫!
一緒に頑張っていきましょう😊

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