こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂
WISC編(※私が勝手に命名していますが笑)では、指標ごとに通級で「何を教えるか」をお話ししてきました。
10年以上、通級担当として試行錯誤し続けてきた私が、厳選した教材を紹介しています☝️
なので、正直、「何を教えるか」で悩む時間はめちゃめちゃ削減できると思います。
ほんとに。
実際にいろいろと使ってみたうえで、紹介した教材なので。
ただね。
いざ指導しようとすると、次の壁にぶつかりませんか?
「で、通級の45分、どう組み立てたらいいの?」
あるでしょ、これ。
通級担当を悩ませ続けて、プレッシャーを与え続けてくるこの問い笑
そう。
「何を教えるか」が分かっても、「どう教えるか」は全くの別問題。
文科省とかの表記では、指導内容・方法、みたいに一緒になってることが多いけど、一緒にできるかーっ‼️と声を大にして言いたい笑
特に通級では、指導の内容(※WISC編で紹介した教材など)と、指導の方法は分けて考えなければいけないんです。
これがまた難しい…。
そこで、私はこう決意しました。
「通級で、どう教えればいいか=指導方法、を書いたブログはない(※完全に私調べ)。書籍ではいろいろな方法がネタ的に紹介されていることはある。だけど、通級での指導方法を、一次情報を交えながら・通級担当の目線で・通級担当のために書いてあるものはない。ならば…私が書こう!」と。
と、いうわけで…。
今回から新シリーズ👏👏👏!!!!!
「実際の指導編」とでも名付けましょうか。
通級担当として実際に指導しているからこそ書ける指導の方法・一次情報を、あなたのために惜しみなく書いていきたいと思います
本記事では、
なぜ通級では、ひとつに絞らず「組み合わせて・並行して」指導するのか?
をまず書きます。
結論から言うと、私はWISCに対応するひとつの力だけ45分指導することは、絶対にありません。
3〜7分くらいの指導を、いくつも組み合わせて45分を組み立てます。
これが、私の通級指導の基本の形です。
理由は、大きく2つ。
では、内容に入っていきましょう!
45分「ひとつ」の指導は、子どもがもたない
例えばで考えてみましょうか。
WISCの結果を見ると、折れ線グラフみたいなのがあって、VCI(ブイ シー アイ:言語理解)の数値が低いことが分かった。
所見を読んでみると、「言葉の意味を理解することが難しく…」とか、「授業中はなるべく簡単な言葉で伝えてあげましょう」や「分かりにくそうな場合は言い換えてあげましょう」という具体的な支援方法が書いてあった。
つまり、VCI(言語理解)の下位検査の「単語」が低いということが分かった。
よし!
こういう場合は、あの教材だったな!(※安心してください。ここまでは通級ラボを読んでいればたどり着けます)
と、教材を購入した。
本人の様子を思い浮かべながら、教材を事前にたくさん印刷して準備した。
さぁ、いざ指導だ。
苦手としているんなら、たくさん指導して、少しでもできるようにしてあげなくちゃ。
最後はちょっと遊ぶ時間をつくってあげないとな。
40分でできる量はこのくらいかな。
よし、子どもがやってきた。
指導してみよう!
…どうなると思いますか?
もちません、子どもが笑
集中も、意欲も、続かないです。
どんなにいい教材でも、45分同じことを続けたら、子どもはしんどいです。
大事なことなので、もっかい言いますよ。
ぜったいに、もちません笑
そして何より、45分同じ指導をやってしまうと、通級が「トレーニングの場」になってしまう。
「できないことを、ひたすら訓練させられる場所」。
…通級って、そういう場所じゃないですよね。
ここ、私はすごく大事にしています。
通級は、楽しいから通いたくなる。
なぜ楽しいのか?
褒めてもらえるから。
できることがたくさんあるから。
楽しいから、また頑張れる。
トレーニングや説教される場じゃなくて、褒めてもらえて楽しい場として機能させる。
そんな貴重な場を、単調な反復指導でつぶしてしまったら、本末転倒なんです。
そもそも、その子の困難は「複合的」
もうひとつ、もっと根っこの理由があります。
その子の困りごとが「語彙だけ」なんてことは、ありえない。
学級で、その子が見せている困難さ。
板書が写せない、話が聞き取れない、友達とうまくいかない…。
それが、ひとつの力の低さ・困難さだけで生じているなんてこと、ありますか?
「あ〜、VCI(言語理解)が低いから、話の内容を理解しにくいんだな〜」って断定してたら、危険です。
病院行って、「お腹痛いんです…」って伝えたら、「盲腸ですね。手術です」とか言われたら怖いじゃないですか笑
食べた物の影響かもしれないし、体調と連動しているのかもしれないし、便秘なのかもしれないし、緊張する出来事があるのかもしれないし、ストレスが強くかかっているのかもしれないし、胃潰瘍などかもしれないし(※病院のこの例が、適切かどうかは置いておいてください。あくまでも例えです)
伝えたいことは、
困難さは、複合的である
ということです。
WISC編では、困難さを指標ごとに分けて見てきました。
なぜ指標ごとに分けたのか?
そういう視点があった方が、分析しやすいからです。
でも、実際その子は、「VCIだけが低い子」「PSIだけが低い子」として教室にいるわけじゃない。
いろんな凸凹が重なって、ひとりの子として、日々を過ごしている。
だとしたら。
指導をひとつに絞ることに怖さを感じませんか?
複合的にアプローチしたほうが理にかなっている。
だから「短時間 × 複数」で組み合わせる
この2つの理由から、私は指導を「短時間 × 複数」で組み立てます。
ひとつの指導は、だいたい3〜7分。
それを、いくつも組み合わせて、45分を構成する。
(目標設定と振り返りの指導は、10〜20分かけることもあります。こういう内容は、今後紹介する予定です)
その子に必要な指導を、短いパーツでテンポよく。
この「短いパーツでテンポよく」は、以下の書籍が参考になると思います。
はっきり言って、ちょっとクセがある書き方・内容の書籍ではあります笑
書かれたのも何十年も前で、古典と呼ばれる部類に入りかけているかも。
ですが、「短時間×複数で組み合わせる」とか、「短いパーツでテンポよく」といったことを学ぶにはものすごく良いと思います。
組み合わせると、こう変わる
短時間で、いろんな指導をする。
すると、何が起きるか。
まず、集中が続きます。
活動がテンポよく変わるので、子どもが飽きない。
「お、次は何やるん?」と、前のめりになる。
集中して取り組めるから、楽しい。
楽しいから、少しずつ力がついてくる。
そして、いろんな力が少しずつ伸びていく。
すると…
だんだん、学級で過ごすのが楽に、楽しくなっていく。
これですよ。
私たちが目指しているのは、ここ。
通級での指導が、最後は学級適応につながっていく。
ひとつの力をピンポイントで鍛えるより、複数を組み合わせて総合的に伸ばすことで、この流れを作れるんです。
よくある質問(FAQ)
Q. あれこれ組み合わせると、一つひとつが薄く・中途半端になりませんか?
なりません。
短時間だからこそ、その3〜7分に集中できる。
そして、毎回・継続して積み重ねていくので、薄いどころか、毎回着実に力がついていきます。
長い時間ダラっとやるより、短く集中したほうが密度は絶対に濃いです。
Q. ひとつの指導に、じっくり時間をかけたほうがいい子もいるのでは?
私は、45分まるごとひとつ、という指導は絶対にしません。
約10000回くらい指導してきていますが、一度もやったことはありません。
「これは45分かけてでも、通級でやらなければ」という単一の指導は思いつきません。
基本は、短く・複数を。
この指導方法が、学級適応を高められます。
Q. 何を組み合わせればいいですか?
その子の実態と、学級での困りごとに応じて選びます。
WISC編で扱った指導に加えて、目の運動・運動・手の運動など、土台になる力も組み合わせます。
(各論は、これから順に紹介していきます)
まとめ
- 通級の指導は、ひとつに絞らず「組み合わせて・並行して」行う
- 理由①:45分まるごと単一だと、集中・意欲が続かず、通級が「訓練の場」になってしまう
- 理由②:その子の困難は複合的だから、複合的にアプローチするほうが理にかなう
- 組み合わせると、集中が続く→楽しい→少しずつ力がつく→学級適応を高められる
「何を教えるか」の次は、「どう組み立てるか」。
今後は「どう組み立てるか」の実際・具体を、なるべく丁寧にお伝えしていく予定です。
こういう一次情報は、通級担当をやっている・やり続けている私にしか書けません。
そしてその一次情報は、きっとあなたの役に立つはず。
本記事や、「実際の指導編」シリーズが、少しでもあなたの指導のヒントになっていれば嬉しいです。
大丈夫!
一緒に頑張っていきましょう😊
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- WISC活用の全体像 →「WISC(ウィスク)とは? 5つの指標を通級指導に活かす方法【完全ガイド】」
- 筆者について →「プロフィール」


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