こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂
保護者との面談の時期ですね〜。
あなたは保護者と面談してますか?
え?
してない?
そうなの?
絶対した方がいいよ笑
県や市町などの明確なルール等があるなら考えないといけないけど…。
たぶん、明確なルールとかないでしょ笑?
あったとしても、「保護者と面談して、2学期の方向性などを確認したいと考えています。その方が信頼関係も築けて、〇〇さんにとっても良いと思うんです」
みたいに関係者や管理職に相談して、「絶対ダメだっ‼️」とかならんでしょう笑
保護者との面談の進め方とかについても、今後通級ラボで扱おうって考えてますよ☝️
さて。
前回は実際の指導編⑫(漢字①読み・意味編)で、「読めて、意味が分かる」を目指す指導の話をしました。
今回は、漢字の2本目。
⑬=形・書き編です。
⑫では、「書けたらラッキー」と言いました。
でも今回は、その書きに踏み込みます。
漢字の困難さに、正面から向き合う回です。
先に、⑫との違いをはっきりさせておきます。
- ⑫(読み・意味)=意味↔熟語↔読みの関連づけの延長で、熟語を書く。
入口は「意味と読み」 - ⑬(形・書き)=漢字の形、細かな違い、パーツの分解・合成。
漢字一字そのものを書く力を高める。入口は「形」
同じ「書く」でも、入口が違います。
あなたが指導している子の中に、こんな子はいませんか?
- 「目」の横線が、1本足りない
- 「黒」を「田」+「土」に分けて書く
- 「黄」の横線が、1本ない
- 偏(へん)と旁(つくり)が、逆になっている
- 「え? なんでこんな間違いするの?」という字を書く
いますよね。
特に、また新しい漢字を生み出してるわ…と、こちらが感じてしまう子。
本記事を読むことで、
通級で「漢字(形・書き)」を、どう見極めて、どう指導するのか?
が分かります。
結論から言います。
形が崩れる子は、漢字をパーツのまとまりとして見られていないことが多い。
どこで区切れて、どんな部品でできているか。
そこが、つかめていない。
だから、線が増えたり減ったりする。
ここを、漢字をパーツに分解して、組み立て直す指導で変えていきます。
使うのは、ワーク2冊。
1回4〜5分、組み合わせて10分。
では、内容に入っていきましょう!
⑫(読み・意味)と、どう違う?
漢字の指導が2本続くので、混乱しないよう、先に整理します。
- 実際の指導編⑫(読み・意味編)=熟語を読めて、意味が分かるを目指す(入口は意味・読み)
- 今回⑬(形・書き)=漢字の形をとらえて、正しく書けるを目指す(入口は形)
⑫が「安内」「案中」のような音のズレを目印にしていたのに対して、⑬は形のズレが目印です。
線の過不足、パーツの誤り、偏と旁の位置など。
ここでつまずいている子が、今回の記事の対象になります。
まず「見極める」──形のズレを見る
⑫と同じで、私は子どもが実際に書いたものを見て、見極めます。
漢字帳、国語テストの裏面、漢字50問テスト。
⑫では「音に合わせて漢字を書いている」誤答を見ました。
⑬で見るのは、形のつまずきです。
- 線の過不足:「目」の横線が1本少ない、「黄」の横線が1本ない
- 誤った分解:「黒」を「田」+「土」で書く(本来のパーツの区切りと違う分け方をしている)
- 位置の誤り:偏と旁が逆になっている
こういう誤答が並んでいたら、それは音(⑫)ではなく、形の捉え方の問題。
⑬の出番だな、と判断します。
使う教材──2冊を組み合わせる
⑬では、目的の違う2冊を組み合わせて使っています。
①「まなび」の形・音・意味ワークシート──形を「見る」力
まず、実際の指導編⑫(読み・意味編)でも名前を出した、発達支援ルームまなびの「漢字の基礎を育てる 形・音・意味ワークシート」。
これで、形をとらえる・細かな違いに気づく力を育てます。
私がよく使うのは、この2つをセットにしたやり方です。
- 漢字さがし:形が似ている漢字の中から、同じ漢字を見つけて線で結ぶ。
その後に書く。 - 漢字のまちがい見つけ:手本と見くらべて、間違っているところを見つけて○をつける。
足りなければ書き足す。そして、下に正しい漢字を書く。
どちらも、「漢字をよく見る力」を育てるワークです。
1回1〜2セット、4〜5分くらい。
②「〈漢字〉支援ワーク」──パーツで「組み立てる」力
もう1冊は、実際の指導編⑫(読み・意味編)や実際の指導編⑧(特殊音節編)と同じシリーズの、〈漢字〉支援ワーク(各学年版)。
私がよく使うのは、「漢字足し算」です。
パーツを足し合わせて、1つの漢字を組み立てる。
たとえば「日+青=晴」のように。
この合成・分解が、形のつまずきに一番効果的だと感じています。
1回1〜2枚、4〜5分くらい。
漢字の基礎を育てるワークシートと組み合わせると、1回10分くらいになります。
実際の指導場面──「どうぞ」、あとは黙って見る
指導編⑫(読み・意味)では、カードを見せて「ピンポーン!」とテンポよく声をかけました。
でも⑬(形・書き)は、違います。
プリントを渡して、「どうぞ」。
あとは、黙って観察します。
なぜ、何も言わないのか?
ワーキングメモリの負荷を増やさないためです。
目の前のその子は、パーツを分解したり組み立てたりするのに、頭をフル回転させています。
実際の指導編⑪(作文編)でも出てきた、ワーキングメモリ(※作業中の情報を一時的に覚えておく力)を、目一杯使っているんです。
そこに、私が「いいね!」なんて声を入れたら、どうなるのか?
その声自体が余計な刺激になって、子どもの作業を邪魔してしまう。
パーツの組み立てにエネルギーを使わせたいのに、あなたが邪魔してどうするんですか、という話ですね。
だから、黙って見る。
いや、見るじゃないな、観察する。
これは放置ではありません。
子どもの集中を守るための、積極的な判断です。
終わったら、「何て読みますか?」
書き終わったら、ここで声をかけます。
「では、漢字を読みましょう」
作業が終わって、ワーキングメモリが空いたタイミングで、書いた漢字を読み・意味につなぎ直す。
言えたら、それでOK。
言えなかったら読みや熟語を教えて、言わせます。
これが、実際の指導編⑫(読み・意味編)との接続点。
⑬で形を組み立てて、最後に⑫の読み・意味とつなげる。
2本の漢字指導をここでつなげるイメージですね☝️
低学年は「形」から、高学年は「意味」から
⑫と⑬、どちらに重きを置くか。
私の中に、1つの判断軸があります。
- 低学年ほど、形から:形という土台(部品)から積み上げていく。ボトムアップ。
- 高学年ほど、意味を重視:覚える漢字は増え、熟語も抽象的になる。
1字ずつ時間をかけて形を認識していくより、意味から理解するほうが現実的。トップダウン。
高学年になればなるほど、書けることより意味が分かることのほうが大切になってくる。
と私は考えます。
覚える漢字の量も、熟語の抽象度も上がってくる。
だから私は、高学年では指導編⑫(意味)に重きを置きます。
もちろん、最後はその子の実態によります。
でも、この「低学年は形から、高学年は意味から」という基本の軸を頭に置いておくと、指導の見通しが立てやすくなるとは思います。
終了の目安
⑫と同じく、⑬も「ここまでで終わり」という線は引きにくいです。
でも、伸びのサインは、はっきりありますよ🙂
通級や学級で、こんな変化が出てきます。
- 漢字帳の直しが減る
- 直しがあっても、どこを間違えたか自分で気づいて修正できる
- 「〇〇が違ってるよ」と声をかけるだけで、「あ、ほんとだ」と気づいて直せる(全部言わなくても直せる)
- マスや行に収めて、ある程度バランスよく書ける
- 「え? なんでこんな間違い?」「また新しい漢字を生み出してるわ…」が、減る。もしくは、なくなってくる
特に最後の「新しい漢字を生み出す」が減ってくると、「変化してきたなぁ」と実感します。
よくある質問(FAQ)
Q. ⑫(読み・意味)と⑬(形・書き)は、どっちを先にやりますか?
その子の実態によります。
ただ、目安はあります。
高学年になるほど⑫(意味)、低学年ほど⑬(形)です。
高学年は覚える漢字の量が増え、熟語も抽象的になるので、書けることより意味理解のほうが大切になる(と私は考えるからです)。
低学年は、形という土台から積み上げる。
トップダウンか、ボトムアップか、の違いです。
Q. 何年生から使えますか?
これも、その子の実態によります。
高学年でも、形のつまずきが大きい子には、⑬(形)をやります。
学年で機械的に決めるのではなく、その子がどこでつまずいているかで選びます。
Q. 家庭に勧めることはありますか?
ないです。
家庭での宿題みたいな方法は採用しません。
親子という関係性+家庭という環境で、通級と同じような効果は望めないからです。
通級という環境で、集中して取り組ませる方が圧倒的にその子の力になります。
まとめ
- ⑬は形・書き編。
漢字の形、細かな違い、パーツの分解・合成など。
漢字一字を書く力を育てる(⑫は意味・読みが入口、⑬は形が入口) - 見極め=形のズレ。
「目」の横線が1本少ない/「黒」を「田+土」/偏と旁が逆、など - 教材=まなびの形・音・意味ワークシート(漢字さがし+まちがい見つけ=形を見る力)と〈漢字〉支援ワーク(漢字足し算=パーツで組み立てる力)を組み合わせる。1回10分程度
- 関わり方=プリントを渡して黙って観察(ワーキングメモリを守るための判断)。
終わってから「では、漢字を読みましょう」で⑫(読み・意味)につなぐ - 軸=低学年は形(ボトムアップ)、高学年は意味(トップダウン)。
手応え=直しが減る/自分で気づいて直せる/「新しい漢字を生み出す」が減る
漢字テストで、見たこともない字を書いてくる子。
本人は、ふざけているわけでもサボっているわけでもありません。
そもそも本当にやる気がないんだとしたら、漢字自体書きませんからね。
見たこともない字だったとしても「書いた」ということは、意欲はあるんです。
ただ、漢字を「かたまり」でしか見られていないだけ。
だからこそ、あなたがパーツに分けて、「見る目」と「組み立てる力」を育てる必要がある。
学級担任が新出漢字を指導する時にやれなくはないけれど、指導時間も量も限定されます。
やはり、これができるのは通級担当のあなたなんです。
通級担当。
なんて重要で、やり甲斐のある役割笑
大丈夫!
一緒に頑張っていきましょう😊
📖 実際の指導編シリーズ
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- 手先の力の土台 →「通級の「手の運動」指導|巧緻性・運筆・道具操作の3本柱【実際の指導編⑥】」
- シリーズの考え方 →「通級指導は「組み合わせて・並行して」【実際の指導編①】」
- 筆者について →「プロフィール」


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