こんにちは‼️
通級担当として、10年以上・100人以上の指導歴がある「ねこもみじ」です🙂
私の地域は夏季休業に入りました〜☀️
と、いうことは…?
心身ともにゆとりが生まれる〜‼️
普段よりは自分の時間を作れる〜‼️
というわけで、今日も書いてます、通級ラボ笑
もう完全に「趣味」の領域ですね🤣
いくら書こうが、いくら時間をかけようが、いくら一生懸命やろうが、別に給料は一円も変わりませんからね。
趣味としか言いようがない。
でも。
少しでもあなたの役に立っている(と勝手に思ってますが笑)なら、なんか楽しいんですよね〜✨️
さて。
今回は、いつもの内容と少し毛色が違います。
テーマは「ことわざ・慣用句・オノマトペ(擬音語・擬態語)」。
でもですね、先に正直に言っておきますと…。
私はこの指導に、あまり力を入れていません。
おいっ‼️
じゃあ書くなよっ‼️
ってツッコミが聞こえてくるようなこないような…笑
「え、やらないのに記事にするの?」と思いますよね〜。
うん、それが普通😆
でも、通級で“あえてやらない”内容と、その線引きを知っておくことは、“やること”を知るのと同じくらい大事だと思うんですよ。
だから今回は、ことわざ・慣用句などを題材に、「通級で何をやって、何をやらないか」を私なりに正直に話したいと思います。
あなたのまわりに、こんな子はいませんか?
- 慣用句を字義通りに受け取ってしまう(「油を売る」って、売ってるのが何で油なの?)
- オノマトペ(擬音語・擬態語)のニュアンスが、どうもつかめていない
- 保護者から「うちの子、言葉を字面のまま受け取ってしまって…」と相談があった
私の場合、こういう子との出会いは、保護者からの相談がきっかけになることが多かったです。
手紙のやりとりの中で、特にASDの特性がある子が「油を売るってどういうこと?」などと聞いてきた、という話が出てきてましたね。
本記事を読むことで、
通級で「ことわざ・慣用句」などは、やる? やらない?
そして、どう判断するのか?
が分かります。
結論から言います。
私がことわざ・慣用句などに力を入れていないのは、「学級でどんな変容につながったか」を説明しにくいから。
逆に言えば、そこが説明できるならやる価値はあります。
その分かれ目=私なりの“線引き”を、まずお話しします。
私の「やる/やらない」の線引き
通級でやるか、やらないか。
私には、絶対に揺るがない基準が1つあります。
それは、こう問われたときに答えられるか、です。
「通級で指導しました。で、学級でどんな変容がありましたか?」
この問いに対して明確に、たとえ明確でなくても、ある程度説明できるかどうか。
ここが、私の一番の判断基準です。
もう少し言葉を足すと、こういうことです。
通級は、教科学習につながる力やその土台の力を伸ばしたり固めたりする場所。
教科学習で教える内容そのものは、学級で教えればいい。
それが学級担任の専門性だから。
だから私は、「学級での変容が説明できて、かつ教科学習の土台の力になる」指導に時間を使います。
だって、通級で指導できるのは週1回45分間程度の非常に限られた時間。
無駄にできる時間は1分たりともありません。
では、ことわざ・慣用句などはどうか。
正直、「通級でことわざを教えました。学級でこう変わりました」が、私にはうまく説明できない。
しかも、ことわざや慣用句などは、国語の授業で扱う内容です。
「国語科でやることと、何が違うの?」となってしまう。
だから私は、力を入れていません。
いや、正確に表現すると、力を入れなくなりました。
同じ理由で、四字熟語や故事成語は指導していません。
これらまで指導に入れると、量が多すぎる。
そして、どんどん「国語科の学習」に近づいていく。
通級でやる意味が、うすくなってしまうんですよね。
それでも「やるなら」──教科書の先取りとして
とはいえ、「絶対にやらない」ではありません。
やるなら、私は“教科書の先取り”としてやります。

ここが、さっきの線引きをクリアする唯一の方法です。
国語の授業で出てくる擬音語・擬態語や慣用句などを、通級で先に扱っておく。
そうすると、数日後の授業で同じ言葉が出てきたとき、その子は「あ、これ知ってる!」となる。
実際、先取りで指導していた子は、担任から「授業中に“知ってる”と言っていた」「ちょっとドヤった表情で授業を受けていた笑」と聞くことがありました。
これなら、「学級でこう変わった」が説明できます。
実際の指導編⑮(意味調べ編)や、音読・運動でも同じですが、“先取り”は学級適応につながりやすいんです。
だから、やるなら先取り。
ここが線引きをクリアする方法だと私は考えています。
何から、どんな順で扱うか
やるとしたら、私はこの順で扱います。
- オノマトペ(擬音語・擬態語)
まずここから。2年生の教科書にも出てくるし、身近で入りやすい - 慣用句…次に
- ことわざ…最後に
位置づけとしては、独立した大きな指導というより、「語彙を増やす指導の中の1つ」というイメージですね☝️
語彙そのものを増やしたい子には、WISC・VCI編②(「単語」が低い子への指導)でも教材を紹介しているので、あわせてどうぞ。
実際の進め方
基本の型は、こうでした。
- まず、私が範読する(お手本を読む)
- 次に、本人に読ませる
- どんな意味かを解説する
- もう一度、本人に読ませる
- 可能なら、そのオノマトペを使って一文を作らせる
1回はだいたい4〜5分。
これだけを45分やるのではなく、実際の指導編①(組み合わせて・並行して)で書いたとおり、パーツの1つとして、ほかの指導と組み合わせて入れていました。
使っていた教材は、これらです。
絵本やカードなので、見て・読んで・意味をつかむ、という流れに自然に乗せられます。
よくある質問(FAQ)
Q. 終了の目安はありますか?
正直に言います。
終了は、全く分かりません笑
「ここまでできたら終わり」という基準を、私は持っていません。
手応えを感じたのは、さっき書いた“先取り”の時。
授業で「知ってる!」が出た、という担任からの声。
残念ながらそれくらいです💦
Q. 保護者から相談が出たら、どうしますか?
すぐに「じゃあ通級で教えます」とは動きません。
まず、「本人はどういうことを言っていましたか?」「そのときの様子を教えてください」と、本人の言動を確認します。
その子が、どう受け取って、どう困っているのか。
そこが分からないと、指導するかどうかも判断できないからです。
Q. 四字熟語や故事成語はやらないんですか?
やりません。
量が多すぎるのと、それをやり始めると「国語科の学習」との区別がつかなくなるからです。
通級は、教科の内容そのものを教える場ではない。
教科は学級で学ぶ内容です。
まとめ
- ことわざ・慣用句・オノマトペなどに、私はあまり力を入れていない。
理由は「学級でどんな変容につながったか」を説明しにくいから - 私の絶対の線引き=「通級で指導して、学級でどう変わったか」を説明できるか。
通級は教科学習の“土台”を育てる場/教科の内容は学級で - 四字熟語・故事成語はやらない(量が多い・国語科との差別化)
- やるなら“教科書の先取り”として。
授業で「これ知ってる!」につながれば、学級適応として説明できる - 順番はオノマトペ→慣用句→ことわざ。
1回4〜5分、パーツの1つとして。
進め方=範読→本人読み→意味解説→再度読み→(可能なら)一文作り - 終了は設定なし。
保護者から相談が出たら、まず本人の言動・様子を確認
「やること」と同じくらい、「あえてやらないこと」を決めるのも、通級担当の専門性だと思います。
というか、「やること」=指導パーツを選択するということは、つまり「やらない」指導も選択しているということです。
あれもこれもと抱え込まず、“学級での変容につながるか”で選ぶ。
その線引きを自分の中に持ているのは、ほかでもない、その子の指導を設計しているあなたです。
その子に合わせて、自分で45分間を設計できるんですよ?
教育課程=カリキュラムでガチガチに縛られている学級担任とは違って、自由度が高いでしょう?
これも、通級担当の魅力の1つですよ✨️
大丈夫!
一緒に頑張っていきましょう😊
📖 実際の指導編シリーズ
- ① 指導をひとつに絞らない理由と考え方
- ② 45分を“指導パーツ”で組み立てる
- ③ 「目の運動」対面トレ編
- ④ 「目の運動」プリント編
- ⑤ 「運動」体幹・バランスから体育へ
- ⑥ 「手の運動」巧緻性・運筆・道具操作
- ⑦ 「音読」たくさん読ませる前にやること
- ⑧ 「言葉のきまり」特殊音節の指導
- ⑨ 「文字(仮名)」平仮名・カタカナを書かせず覚える
- ⑩ 「読み取ろう(読解)」聞かれたことに端的に答える
- ⑪ 「作文」5W1Hで文章を組み立てる
- ⑫ 「漢字」①読み・意味編
- ⑬ 「漢字」②形・書き編
- ⑭ 「漢字」③使い分け編
- ⑮ 「意味調べ」教科書の知らない言葉を調べる
- ⑯ 「ことわざ・慣用句」教える/教えないの線引き
- ⑰ 「スピーチ」結論→理由→まとめで話す
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- 前回(意味調べ)→「通級の「意味調べ」指導|教科書の“知らない言葉”を調べる【実際の指導編⑮】」
- シリーズの全体像を見たい →「通級の「実際の指導」とは?【実際の指導編・完全ガイド】」
- 語彙・概念そのものを増やしたい →「WISC:VCI(言語理解)の「単語」が低い子への通級指導【VCI編②】」
- 指導の考え方(組み合わせて・並行して)→「通級指導は「組み合わせて・並行して」【実際の指導編①】」
- 筆者について →「プロフィール」



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